メッシ頼みも、全員総攻撃もダメ!? アルゼンチンのエースを襲う“不吉なデータ”とは?

アルゼンチンのエースFWメッシを襲う“不吉なデータ”とは?【写真:Getty Images】
アルゼンチンのエースFWメッシを襲う“不吉なデータ”とは?【写真:Getty Images】

メッシのボールタッチ数が初戦の116回から49回に激減

 アルゼンチンはエースのFWリオネル・メッシを活かす最適解を見つけられないまま敗退危機に瀕している。ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦でクロアチアに0-3と完敗したアルゼンチンは1分1敗で崖っぷちに立たされたが、初戦と第2戦のメッシには対照的なデータが残っている。

 アルゼンチンは初戦のアイスランド戦で1-1の引き分けに終わった。メッシはPK失敗で批判を浴びたが、メッシに依存するアルゼンチンのゲームプランも同様に疑問視された。データ分析会社「オプタ」によれば、メッシのアイスランド戦におけるボールタッチ数は116と、1分あたり1回以上を記録した。当然ながら攻撃陣では最多で、全ての攻撃がメッシを経由するとばかりにボールを集めるチームの姿勢が目立った。

 一方で、ホルヘ・サンパオリ監督はクロアチア戦で3-4-2-1システムに変更。メッシを攻撃陣の一つの駒として使い、初戦の全権委任のやり方とは異なったアプローチを見せた。ボール支配率で77.9%だったアイスランド戦から全体で約20%下がったとはいえ、メッシのボールタッチ数は49と半数未満にまで減っている。攻撃陣での最多はMFマキシミリアーノ・メサの64回だった。

 アルゼンチンはアイスランドに引き分けたうえに、クロアチアには0-3で完敗。メッシは2戦連続ノーゴールで、チームもわずか1得点と攻撃陣は機能していない。メッシにボールを大量に集めても、バランス良く攻撃してもゴールが生まれないという苦境に陥っている。

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