W杯初戦で躍動 なでしこの新守護神は川島、西川よりもビッグサイズ

指揮官待望の活躍

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督は8日、ワールドカップ初戦のスイス戦にサプライズ先発させたGK山根恵里奈(千葉)の完封パフォーマンスを称賛している。
 1次リーグC組の天王山と呼ばれた初戦のスイス戦で、指揮官はいきなり動いた。有吉(日テレ)、宇津木(モンペリエ)とともに大型GK山根を重要な初戦で抜てき。3人が攻守で機能し、勝ち点3をもぎ取った。
「なぜ今日、山根だったのか?」
 前日会見でGKを併用すると明言していた指揮官は、試合後にそう質問された。
「今日のメンバーの中で、五輪、W杯で経験のない宇津木、有吉、山根とメンバーが 変わった中で、今日のゲームのポイントになってくれるかなと。そういう意味では3人共、初めてのポジション、初めてのW杯の舞台でよくやってくれた評価している。期待に応えてくれたと思う。山根選手は特に自信を持ってプレーしてほしい。もっともっと、あの大柄な体形に、もっと幅を付けてほしいと思っていた。それを望んでもう何年になるかな~(笑)。8年ですね。この日が来たなというプレーをしてくれた」
 スイスはW杯初出場ながら欧州予選で9勝1分けと無敗で絶好調だった。平均身長で170センチに迫るほど体格に優れるスイスへの回答が山根の抜てきだった。前回大会優勝に貢献したGK海堀(INAC)ら実力者をさしおいて、3月4日のアルガルベ杯初戦デンマーク戦(1-2で敗戦)以来、6試合ぶりの サプライズ起用となった。

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