「理想の上司」No,1女子をやる気にさせる 心のマネジメント

次の4年間にむけてなでしこが目指すもの

jyo2  このように佐々木監督は選手を立て、自らは「黒子のリーダー」としてチームを運営している。ロンドン五輪を一区切りとし、現在は次の4年間を見据えたチーム改造に着手しているが、現時点では思ったような成果はなかなか見えてこない。
 2013年、FIFAランキング3位のなでしこジャパンは、国際Aマッチ12試合を5勝3分け4敗で終えた。日本よりランキング上位の対戦相手はドイツだけで、勝ちきれなかった残り6試合は全てランキング下位チームとの対戦だった。 それらのうち、ノルウェーは7月の女子EUROで準優勝し、ニュージーランドは10月にアウェーでアメリカと引き分けるなど、急成長の兆しを見せている。
 また、多くの国で優秀な女性アスリートがサッカーを選ぶようになり、時を同じくして女子サッカー界の「世界基準」にあたる「日本基準」のパスサッカー、ムービングサッカーを習得しつつある。なでしこの優位性はこの2年間で少なくなった印象だ。
  今後なでしこジャパンが国際競争力を維持・向上させるためには、日本女子サッカー界全体で、選手のアスリート能力(=ムーブメントスキル)の向上にも務めなくてはならない。もちろん代表監督一人でそれを達成することはできないが、佐々木監督には、代表および候補選手個々が目指すべき指標と、そのトレーニング理論を構築するための中心的な役割を担う期待が寄せられる。  
文:江橋よしのり
写真:Gettyimages

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