バイエルンやアーセナルの新監督候補に浮上も新天地はパリに決定　2年契約と発表

　昨季まで日本代表MF香川真司の所属するドルトムントを率いていたトーマス・トゥヘル氏が、ウナイ・エメリ監督の後任としてフランス王者パリ・サンジェルマン（PSG）の新指揮官に就任することが決まった。契約は2年間と発表されている。

　トゥヘル氏は2009年から14年までマインツ、15年から2シーズンにわたってドルトムントを指揮。日本代表のFW岡崎慎司や香川を指導した。

　昨季まで率いたドルトムントではリーグタイトル獲得こそ実現しなかったが、2016-17シーズンにはDFBポカール優勝を果たした。しかし、選手やハンス＝ヨアヒム・ヴァツケCEOとの対立が表面化したことなどもあり、昨季限りで解任されていた。

　44歳の戦術家はバイエルン・ミュンヘンやアーセナルの新監督候補とも言われていたが、PSGでエメリ監督の後任となることが正式に決定した。トゥヘル氏は公式サイトを通じて「PSGという偉大なクラブに加わることになり、大きな喜びと誇り、野心を感じている」と意気込みを語った。

　PSGは今季開幕前にブラジル代表FWネイマールやフランス代表FWキリアン・ムバッペら大型補強を敢行し、2季ぶりにリーグ・アンを制覇。悲願と言えるUEFAチャンピオンズリーグ制覇に向けて、トゥヘル新体制で新たな一歩を踏み出すことになった。