「これまでの経験があったからこその今」

　INACに加入してからの6年間のプロセスは、もしかしたら回り道だったかもしれない。もっと早い段階で主力に上り詰めなければならなかった自省の念もある。それでも、仲田は「これも運命だったのかな、と。これまでの経験があったからこその今」と前を向く。

「試合には出られていますけど、代表メンバーも戻ってきて身の引き締まる思いです。攻撃の選手としては、もっとゴールを取って二桁得点はいきたいし、ドリブル、シュート、クロスと自分が得意としているプレーをどんどん出して、レベルを上げたい。INACは勝ち続けなきゃいけないチームなので、まずはリーグ優勝。皇后杯、カップ戦のタイトルに向かっても、責任を持ってプレーしたいと思います」

「夢に向かって歩んでいってほしい」

「歩夢」の名前に込められた思いに応えるように、仲田は力強く前進を続ける。