パチューカ本田、強烈ミドルで見せ場も0-0で延長戦へ カサブランカが退場者出すも1点が遠く

中盤で存在感見せるも、ゴールは生まれず

 FW本田圭佑が所属するパチューカ(メキシコ)は、現地時間9日にUAEで開催されているFIFAクラブワールドカップの初戦ウィダード・カサブランカ戦に臨み、90分を0-0で終え、延長戦に突入した。スタメン出場の本田は後半にポストをかすめる惜しいミドルがあったもののゴールは生まれなかった。

 パチューカは4-3-3システムを採用し、本田は右のインサイドハーフに入った。スタジアムはアフリカの中でもアラブ系の色が強いモロッコのチームとあり、スタジアムはカサブランカサポーターの大歓声が鳴り響く環境になり、パチューカにとってはアウェー感の強い雰囲気に包まれた。

 カサブランカはパチューカのボールに対して厳しく寄せてショートカウンターを狙う意識を強く見せ、攻勢に出る時間を長くした。その中で本田は、ワンツーを使いながらボールを前線に運ぶプレーや、後ろからのプレッシャーを感じてワンタッチでフリックするプレーで、攻撃へのスムーズな展開を見せた。

 前半13分にパチューカが右サイドを切り崩したチャンスで、ラストパスが流れてしまったのが両チームで最大のチャンスだった。同39分には、今大会で初めてビデオ・アシスタントレフェリー制度(VAR)を使用してカサブランカDFコマラのプレーがレッドカードに該当するか確認され、イエローカードが出る場面があったが、試合はスコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると、パチューカがカサブランカのビルドアップをいなしながらリズムを作った。同4分には、相手GKのクリアを拾った本田がゴール正面の約20メートルから強烈ミドルを放ったが、左足で狙った一撃はゴール右ポストをかすめるようにして外れた。

 パチューカがボールを保持してカサブランカがカウンターを狙う展開が続いた同24分、カサブランカはMFナカヒがこの日2枚目のイエローカードで退場処分に。パチューカは数的優位に立った。しかし、パチューカはカサブランカの守備陣を崩し切れずに0-0のまま90分が終了。試合は、今大会初の延長戦にもつれ込んだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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