レアルの中盤を支える新旧の名手が競演

　昨季UEFAチャンピオンズリーグ（CL）の連覇と、リーガ・エスパニョーラの二冠を達成し新たな黄金期到来を印象付けたレアル・マドリードだが、今季は開幕から今ひとつ波に乗りきれていない。CLでは1試合を残してグループステージ突破を決めたものの、リーグ戦では第12節を終えて首位バルセロナと勝ち点10差の3位。特に総得点が22と例年に比べてペースが落ちており、ここまでわずか1得点のエース、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの不振ぶりなどが、たびたびメディアを賑わせている。

　そうしたなか、中盤でコンスタントに輝きを放っているのがスペイン代表MFイスコだ。ここまでリーグ戦全12試合でプレーし4得点3アシスト。昨季途中まではベンチ要員に甘んじていたものの、卓越した技術と戦術眼をジネディーヌ・ジダン監督に認められると、後半戦では出色のパフォーマンスを披露。ワールドカップ出場を決めたスペイン代表でも確固たる地位を築き、今やレアルの中盤に不可欠な存在となっている。

　そんなイスコを、現役時代に数々の美技で世界中のファンを魅了したジダン監督も称賛しているが、リーガ公式ツイッターは二人のプレー映像をミックスしたスペシャル動画を投稿。新旧スター軍団の中盤を彩る“師弟関係”をクローズアップしている。

　映像はまず、現役時代のジダンが左サイドのタッチライン際で右足アウトサイドを使って相手をかわすシーンからスタート。すると次の場面では、ほぼ同じようなアングルからの映像でイスコが映っており、こちらも右足アウトサイドを使い相手DFの股下にボールを通して華麗に抜き去った。