観衆600人を沸かせた飛び級選出の15歳FW久保 U-20代表初ゴールを生んだ“高い修正力”

FC東京との練習試合で後半途中から出場、左足で冷静にゴール「落ち着いて決められた」

 日本サッカーの将来を背負う15歳のFWが、約600人の観衆を沸かせた。

 U-20日本代表は8日、都内でFC東京と練習試合を行い、2-0で快勝して候補合宿を打ち上げた。バルセロナの下部組織出身のFW久保建英(FC東京U-18)は後半から途中出場。昨年末のアルゼンチン遠征に続いて飛び級で選出されると、この世代の代表では初となる得点を挙げた。

 1-0で迎えた後半8分、U-20日本代表は右サイドを攻略。MF原輝綺(アルビレックス新潟)、FW小川航基(ジュビロ磐田)とつなぎ、最後は久保が左足で冷静にゴールへと流し込んだ。この場面を振り返り、15歳は「あそこは決めないといけない。落ち着いて決められた」と振り返った。

 その高い修正能力が、この日の活躍につながっていた。試合前日、紅白戦でほとんどボールに触ることができず、「思ったよりもできなかった。もっと積極的にボールを受けなければいけなかった」と反省を口にしていた。

 だが、わずか一日でそれが改善されていた。持ち前の明るい性格でチームに溶け込み、自ら積極的にコミュニケーションを取ったというのだ。

「昨日はあまりボールに関われなくて、声も出せなかった。昨日終わった後に選手の皆さんとこういう動きをしたいと話して要求したので、きょうは何本もいいパスが出てきた。試合前に小川選手とは近すぎず、遠すぎず2人で連係していこうと話した。上の世代に呼ばれると緊張するけど、グラウンドに入ったらやるしかないので」

 

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