スペイン国王杯決勝の舞台がアトレチコの本拠地に決定 大一番が名スタジアムのラストマッチに

 

ビセンテ・カルデロンの使用は今季が最後、来季から本拠地はワンダ・メトロポリターノ

 スペインサッカー連盟は13日、5月27日に行われるスペイン国王杯の決勝がアトレチコ・マドリードの本拠地であるビセンテ・カルデロンに決定したことを発表した。これが50年の歴史を持つスタジアムのラストマッチになる。

 マンサナレス川沿いにあるビセンテ・カルデロンは1966年からアトレチコがホームスタジアムとして使用。同都市のライバル、レアル・マドリードの本拠地サンチャゴ・ベルナベウとは一味違う熱狂ぶりでチームをサポートしてきた。

 しかし、来季からアトレチコはワンダ・メトロポリターノを本拠地として使用することが決定しているため、歴史あるこのスタジアムを使用するのが今季で最後になる。

 1982年のスペイン・ワールドカップでは3試合が行われた。近年では“闘将”ディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレチコの戦いに沸き、2013-14シーズンにはリーグ優勝したチームの足元を支えてきた。

 しかし、その名スタジアムも取り壊しが決定し、今季がその最後のシーズンになっている。アトレチコはすでに国王杯を敗退しているが、スペインの国内タイトルを決める一戦がスタジアムのラストゲームを飾ることになる。同大会3連覇を目指すバルセロナと、クラブ史上初となる主要タイトル獲得の夢を見るアラベス。対照的な立場の2クラブが、ビセンテ・カルデロンでどのようなエンディングを迎えるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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