中国の英雄FWがW杯予選で低調な母国代表に激怒 「サッカーの質は金では買えない」

3試合で勝ち点1の中国代表を、日韓W杯で10番を付けたハオ・ハイドン氏が一喝

 いわゆる“爆買い”で世界的ビッグネームを買い漁る中国の各クラブだが、代表強化となると一筋縄ではいかない模様だ。ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループAで、中国は6日のシリア戦に0-1と敗れ、3試合を終えて勝ち点1の5位と出遅れている。この状況に2002年の日韓W杯で背番号10を付けたレジェンドが、「サッカーの質は外国人選手を雇うだけで向上するわけではない」とSNS上で発信したと、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 中国は同予選初戦の韓国戦を打ち合いの末に2-3で落とし、続くイラン戦はスコアレスドロー。2戦連続でのホームゲームとなったシリア戦では勝利が義務づけられたものの完封負けを喫し、3試合で勝ち点1にとどまっている。

 中国サッカーリーグは景気の好況を受け、広州恒大や上海上港などがこぞって世界的なビッグネームをかき集めている。その一方で代表チームの成績は芳しくなく、アジアカップの最高成績も自国開催だった04年大会の準優勝で、この時はジーコ監督が率いた日本に対してなす術なく敗れている。

 肝心のW杯は、06年ドイツ大会以降3大会連続で出場権を逃している。こうした現状に黙っていられなかったのが、かつて代表の10番を背負ったハオ・ハイドン氏だ。シリア戦直後に「シリアはサッカーのインテリジェンス、試合の流れを読む力が優れていた」とSNS上で相手を称えつつ、それ以降は母国への辛辣な言葉が並んだ。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング