数値が示したミラン本田の闘う姿 守備時の競り合いの勝率「89%」は攻撃陣トップ

ナポリ戦のデータを解析 守備面での貢献度の高さが目立つ

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、22日に行われたセリエA第26節ナポリ戦で前半44分に同点ゴールを演出するクロスを供給し、敵地で貴重な勝ち点1を確保した。欧州のデータ解析会社「Instat」による数字をチェックすると、この日の本田は得点につながったクロスだけではなく、空中戦での勝率100%や守備面での貢献など、献身的な部分でもチームの支えになっていたことが分かった。

 この試合で本田がボールに関わった総プレー数は62回で、先発したフィールドプレーヤー10選手のなかでは8番目の低い数値だった。強豪相手に終始押し込まれる展開のなか、攻撃陣の一角としてプレー機会は限られたが、そのなかで目立っていたのが「チャレンジ数」だ。これは相手との1対1の局面で、攻撃では仕掛ける、守備では相手の突破を止めるプレーを換算したものだが、本田のチャレンジ数は19回とチーム内で4番目に高い数字だった。

 これを細分化すると、本田の攻守両面にわたる貢献が見て取れる。チャレンジ数は[表1]のとおり、攻撃と守備、そして地上戦と空中戦に分割されている。このなかで背番号10の献身性が特に示されているのが守備、そして空中戦だ。

 
本田ナポリ戦

 守備でのチャレンジ回数は9回と、攻撃の10回とほぼ同じ数字となっている。これは対戦相手ナポリの攻撃を受ける機会が多かったためだろう。ゴールを決めたイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェ、アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインらを擁する相手の攻撃を防ぐには、前線からの守備は不可欠となる。本田は守備意識を強く持って試合に臨み、9回のチャレンジで8回勝利。勝率89%は、MF、FWで先発した6選手のなかでトップの数値だった。

 

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