東福岡の「トリックFK」が英国で再評価 議論を呼ぶマンUの一撃が呼び水に

英紙がトリックFKを特集 “メイド・イン・ジャパン”の一撃として紹介

 今年1月11日に行われた第94回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦、東福岡高校(福岡)対國學院久我山高校(東京A)の一戦は5-0で東福岡が圧勝し、17年ぶりに冬の選手権優勝と夏のインターハイを制して高校二冠を達成した。そして、その快挙同様に注目を集めたのが、勝負を決める2点目を生んだ東福岡の前代未聞のトリックプレーだった。

 そのプレーは、東福岡が1-0とリードして迎えた後半2分に生まれた。ゴール正面やや右サイド約20メートルの距離で直接FKのチャンスを得た東福岡は、MF中村健人がキッカーを務めた。國學院久我山が作った壁の前には、東福岡の選手3人が立った。さらに、ボールのポイントの前にも東福岡の3選手が肩を組んで立ち、歩幅を合わせて下がっていく。4歩目を踏んだ瞬間に合計6人の東福岡の選手は一気にしゃがみこみ、中村が蹴ったボールがその頭上を越えていった。視界を遮られた久我山GKと壁役は反応が遅れ、ボールはそのままゴール左隅に吸い込まれた。

 このトリックFKはたちまち海外メディアでも取り上げられるなど、世界中で話題となった。そして、23日付の英地元紙「デイリー・テレグラフ」で、再びこのプレーにスポットライトが当てられた。

 

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