“白い巨人”の政治力が勝訴を導く? ベンゲル監督がレアル補強禁止処分の回避を予言

同様の規約違反だったバルサの異議申し立ては通らなかったが…

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、レアル・マドリードとアトレチコ・マドリードが18歳未満の外国人選手補強の規定違反により、FIFAから補強禁止処分を下された問題で、レアル側の異議申し立てにより処分取り消しになると分析している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 レアルとアトレチコは今夏の移籍市場と2017年1月の移籍市場の二度に渡って、補強禁止になることをFIFAから言い渡されている。レアル側もアトレチコ側もFIFAに異議申し立てを行う方針を明らかにしているが、フランス人の名将はレアルの勝訴を予想している。

「彼らは異議を申し立てるだろう。そして、禁止処分がキャンセルとなり、次の移籍市場でも補強が許されるだろう」

 ベンゲル監督はこう語っている。ライバルのバルセロナは2014年4月に同様の規約違反で補強禁止処分を受けた。異議申し立ては通らなかったが、レアル側の主張は通ると分析している。

 レアルのホセ・アンヘル・サンチェスCEOは、今回の処分に対するクレームをすでに発表している。規約違反の対象として、レアル下部組織でプレーするジネディーヌ・ジダン新監督の4人の息子も含まれている。母親がスペイン出身で4人はスペイン在住でもあるため、サンチェスCEOは「この議論にはあまりに欠点がある。なぜなら彼らは監督の息子に関してもペナルティの対象と結論付けているからだ」とのコメントを出している。

 フットボール界屈指の名門で絶大な政治力を誇る”白い巨人”は、チームを揺るがすペナルティを回避できるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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