女王ベレーザが皇后杯ベスト4で散る 澤とのラストマッチは実現せず

新潟の術中にはまりPK戦の末に敗戦

 冷たい雨の中で無念の敗退となった。リーグ女王からの国内二冠を目指した日テレ・ベレーザは、23日の皇后杯準決勝でアルビレックス新潟レディースと対戦。1-1で90分間と延長戦を終え、PK戦の末に2-3で敗れた。

 泣きはらした真っ赤な目でミックスゾーンに姿を現したDF岩清水梓は、振り絞るように「望まれていたカードだったと思いますけど、INACと決勝ができなくて残念です」と語った。ベレーザ時代をチームメートとして過ごし、なでしこジャパンでも共に戦ったINACのMF澤穂希と決勝でラストマッチを行う願いは叶わなかった。

 PK戦で5人目のキッカーを務めたMF阪口夢穂は、自身のキックがセーブされて敗退が決定した。「すいません。私のせいです。外した若い選手たちは何も悪くありません」と、2本目までに失敗した若手選手たちをかばうように語った。

 延長戦を通した120分間の戦いの中で、決定的なチャンスはお互いにほとんどなかった。「相手の守備がすごく研究してきていて、私たちはボランチに付けたところから間、間と狙っていくようなことが多いんですけど、今日はなかなかそれを出させてもらえませんでした」と、新潟の術中にハマってしまったゲーム展開を悔やんだ。

 

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