なでしこ海外トリオが石垣島で始動 原動力はリオ五輪金メダルへの思い

走り始めた海外組

 なでしこジャパンのFW大儀見優季(ボルフスブルク)、DF熊谷紗希(リヨン)、MF永里亜沙乃(ポツダム)の海外組トリオは、7月22日、来年8月のリオデジャネイロ・オリンピックで金メダル獲得を目指し、石垣島キャンプで始動した。
 今月5日の女子ワールドカップカナダ大会決勝アメリカ戦で2-5で敗れ、悔し涙を流したバンクーバーの衝撃から17日。なでしこの海外組トリオが早くも動きだした。
 この日の早朝、自主トレのキャンプ地となる石垣島に出発。午前中には石垣市役所に表敬訪問し、中山義隆市長と会談。専属トレーナーの木場克己トレーナ ーの始動の下、午後3時からトレーニングを敢行した。
 関節をほぐすストレッチ、そして、ランニングで血流を高めると、特製ゴムチューブ、ファンクショナルマットを用いて体幹とバランスを鍛えるトレーニングを行った。短い坂道ダッシュやシャトルランで90分間のトレーニングを締めくくった。
 木場トレーナーは「3人ともリーグ開幕は8月末。チームの始動は今月末ですが、今回の自主トレでは7割程度まで仕上げるつもり」と語っていた。
 3人は昨シーズン終了後、わずか3日間のオフでカナダW杯に向けて八丈島で自主トレキャンプを敢行していた。そして、決勝アメリカ戦から17日後に本格始動を果たした理由は来年8月のリオ五輪での金メダル奪取への思いだった。
 DFリーダーの熊 谷は決勝後、「リオに向けて、私自身の目標はいいシーズンを送ること。毎日やったことが、予選につながるようにしっかりやっていきたい」と語っていた。わずか本大会出場2枠という過酷なアジア予選を勝ち抜き、金メダルを手にするために、日々精進することを誓っていた。
 
 8月1日からスタートする東アジアカップ中国大会ではカナダW杯の主力と、海外組は選外となった。なでしこの佐々木則夫監督は東アジア杯で選出した23人からリオ五輪メンバーが最低でも3分の1を占めることを期待していた。サバイバルはもう始まっている。
 来年のリオでの栄光に向けて、海外組も走り始めた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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