R・マドリードのペレス政権、12年間で9人の指揮官が退任 その共通項は?

常勝を義務付ける“ペレスの掟”

 ペレスは09年、レアルの会長に再任すると、マヌエル・ペジェグリーニ監督(現マンチェスター・シティ監督)を招聘(しょうへい)するも、無冠に終わり、1年限りで任を解いた。10年にはジョゼ・モウリーニョ監督(現チェルシー監督)が就任すると、クラブに4季ぶりのリーグ制覇をもたらす。だが、CLでは結果を出せず、3年目に辞任に至った。
 その後のチームを任されたアンチェロッティ監督が悲願のデ・シマ(欧州10度目の制覇)を達成。しかし、今季無冠に終わり、クラブを去ることが決定した。
 ペレス会長が在籍する12年間でチームを去った9人の指揮 官には、ある共通点があった。そのシーズンに主要タイトルを逃しているのだ。国王杯やスーパー杯などのタイトルを獲得しても、リーグ戦や欧州のカップ戦でトロフィーを獲得できなかった際、監督の椅子から引きずり降ろされているのだ。その一貫性は顕著だ。
 今回、サポーターの70%がアンチェロッティ監督の続投を要望していたと伝えられていた。しかし、ペレス会長は主要タイトルを獲得できなければ容赦なく切り捨てる姿勢を、最後まで曲げることはなかった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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