「苦渋の決断だった」

　レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、2年間チームを率いたカルロ・アンチェロッティ監督の解任を発表した。
　現地時間25日、ペレス会長は役員会終了後、記者会見に臨んだ。そこで昨季、史上10度目のUEFAチャンピオンズリーグ制覇を達成したイタリア人監督がクラブを去ると明かした。
「役員会はカルロ・アンチェロッティ監督の解任を決定いたしました」
 ペレス会長は冒頭からこう語り、会見をスタートさせた。その後、苦渋の決断だったことも明かしている。
「みなさんも想像できるように、我々役員にとって非常に難しい決定だっ た。しかし、日頃から言っているように、このレアル・マドリードという場所に簡単な決断というものはない。この世界中に認知された組織にとってベストな選択をするためにここにいる。
　カルロ・アンチェロッティはこの2年間で私も含めた役員、そしてサポーターから信頼を勝ち取った。彼はデシマを達成し、クラブの歴史の一部となった。しかし、みんな知っているように、レアル・マドリードが求めるものは非常に大きい。さらなるタイトル獲得と新たな時代へ向けて、競争力を最大限に高めるため、これが新たな転機だと信じている」