「蹴れ、蹴れ、蹴れ」 ハリル監督の指示に選手も困惑!? マリ戦の舞台裏とは?

MF山口蛍は攻撃が単調になることを懸念する【写真:Getty Images】
MF山口蛍は攻撃が単調になることを懸念する【写真:Getty Images】

山口も懸念「蹴っちゃうとサコ頼りになってしまう」

 0-1と劣勢で迎えた後半の早い時間帯からハリルホジッチ監督は選手たちに「蹴れ」との指示を飛ばしていたという。山口も「昨日は後半の早い段階でずっと言っていた」と振り返った一方、「蹴っちゃうとサコ(大迫勇也)頼りになってしまう。毎回毎回サコも勝てるわけじゃない。そうなると厳しくなってくると思う」と懸念。前線に蹴るスタイルによって攻撃が単調となり、FW大迫勇也(ケルン)が競り勝つ前提のサッカーになると主張した。

 他のメンバーと同様、山口も“臨機応変なスタイル”の必要性を説く。「前に前にと急いでしまうから、みんなで時間を作っていこうとか話し合う時間がなかった」と課題を指摘しつつ、「もう少し自分たちがボールを持った時にゆっくりして、ブレイクする時間も作れれば、ピッチの中での会話も増えてくると思う」と改善点も口にしている。

 ベルギー遠征を通して選手間でも話し合いを進めながら、今まさに共通認識を深めている段階だ。27日に国際親善試合ウクライナ戦を控えているなか、発展途上のハリルジャパンはどのようなスタイルで臨むのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)



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