森保J、東京五輪への初陣は黒星発進 次戦へ「すべてのクオリティー向上」を要求

U-23タイ代表に1-2で敗戦 準備期間が短いなか「想定よりも良かった」

 2020年の東京五輪に向けた森保ジャパンの初陣は、まさかの黒星スタートとなった。タイで開催されているM-150カップでU-23タイ代表と対戦したU-20日本代表は、前半こそ拮抗した戦いを展開していたが、後半の早々に自分たちのミスから失点。一度はMF神谷優太(湘南ベルマーレ)のゴールで試合を振り出しに戻したが、後半24分に2点目を奪われ、そのまま1-2で敗戦した。チームを率いる森保一監督は「想定よりも良かった」と手応えを語る一方、中1日で迎える次戦に向けて「やろうとすることのすべてのクオリティーを上げること」と、選手たちに要求した。

 試合後、取材に対応した森保監督の表情は柔らかかった。前日に「すべてが完璧にできるとは思っていない」と語っていた通り、新たなシステムや新たな戦術をチームに浸透させていく過程のなかで、この短い期間にすべてをクリアにしていくことは不可能に近い。もちろん、所々に反省点はあったものの、それ以上に選手たちがピッチで表現できたことに対しての手応えを語っている。

「想定よりも良かったと思う。2失点目の形のような、我々のゴールキックがはじき返された時に、そのままどうポジションを取るのか、どう相手についていくのかというところは少し曖昧になってしまったところがあると思う。でも、我々はいろいろな面で難しいことを要求している。この短い準備期間の中で、ボールを奪ってカウンターという速攻を仕掛ける部分、速攻ができなかった時に遅攻をする部分、そこに勇気を持ってトライしてくれたと思う」

 次戦は中1日で北朝鮮との試合を迎えるが、初戦に敗れたことで第2戦に敗れると今大会の敗退が決定してしまう。1試合でも多くこなし、チームを成熟させていきたい指揮官にとっても次戦は結果が求められるところだ。

 

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