周囲の期待に沿うエースの役回りを全うしているコスタだが、スペイン代表の試合前のインタビューで、プレミアリーグで戦う対戦相手の守備陣についてこう言及した。 「イングランドの守備陣について考えた時、彼らに対して賛辞の言葉は 思い浮かばないね。彼らはいつなんどきでも僕を蹴り倒す。でも、それはスペインでも一緒だった。僕はそれについて不平を言うつもりはない」 自身を止める際のラフプレーに対して文句をつけたものの、不満を抱いているのは、その先の場面にあるという。 「問題なのは、プレミアリーグでは主審がそれに対して笛を吹かないことだ。スペインではきちんとフリーキックが与えられていたからね」 球際やハイボールの競り合いが最も激しいと言われるプレミアリーグ。だが、ファウルに見合った正当なジャッジがなされていないことに苦言を呈した。その一方で、リーグのレベルの高さを認める発言も残している。 「プレミアリーグは決して過大評価を受けているわけではない。強豪ク ラブがひしめき、スモールクラブでも上位陣を倒す力を備えている、非常にタフなリーグなんだからね」 コスタは、その気性の荒さから、現地メディアでも新たな暴君としてのレッテルを貼られつつある。今季のリーグカップ準決勝では相手DFの足を踏みつけ、3試合の出場停止を命じられている。コスタとイングランドサッカーとの小競り合いは、今後も続きそうだ。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images