ハリルJ守備崩壊… 前半でブラジルに衝撃3失点 PK、CK、カウンターから連続失点
VARで先制点献上しリズム崩す
日本代表が世界最強のカナリア軍団に挑んだ戦いは、3点ビハインドでハーフタイムに突入となった。現地時間10日にフランスのリールでブラジル代表との国際親善試合に臨んだ日本は、PKを含む3失点により0-3で前半を終えた。
立ち上がりから日本は果敢なプレスに出ると、ブラジルも真っ向から受けてたち激しい試合の入りになった。そうしたなかで前半7分に、日本は左CKのピンチをクリアしたが、DF吉田麻也がMFフェルナンジーニョをつかんで倒してしまっていた。その後、ビデオ・アシスタントレフェリー制度により映像検証が行われ、ブラジルへのPKと吉田へのイエローカードと判定。これをFWネイマールがGK川島永嗣の逆を取る冷静なキックでゴール右に流し込み、同10分にブラジルが先制した。
さらにブラジルは同16分、日本が敵陣深くまで攻め込んだ攻撃からのカウンターで一気にゴール前へ進出すると、ゴール前でトラップしたFWガブリエル・ジェズスにMF山口蛍が遅れてチャージして倒してしまい、再びPKの判定。しかし、1本目と同様に助走で駆け引きして今度はゴール左を狙ったネイマールのキックを川島が弾き出し、事なきを得た。
ところが、そのPKでブラジルが得たCKでMF井手口陽介がピッチに足を滑らせて中途半端なクリアをしてしまうと、ペナルティーエリア外に転がったボールをDFマルセロが強烈な右足ミドルで叩き込んで、スコアは0-2となった。
その後はブラジルも少しペースを落とし、日本がボールを持つ時間も増え始めた。すると同30分、DF槙野智章の縦パスを受けたFW原口元気が抜け出そうとしたところでファウルを受け、FKを獲得。ゴール正面左サイド寄りのところから吉田が狙ったシュートは、壁を越えてニアサイド上を強襲したがクロスバーを直撃。惜しくもゴールとはならなかった。
少し日本ペースの時間が続いた後の同36分、ブラジルはカウンターで左サイドから攻勢に出ると、中央のMFカゼミーロを経由して右サイドへ。そこにDFダニーロがオーバーラップしてゴール前を横切るラストパスを供給すると、走り込んだジェズスが難なく流し込んで3点目を決めた。
要所で力強い攻撃を発揮したブラジルに試合巧者ぶりを見せつけられる形で、日本は0-3で前半を終えた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images