「良く言えば柔軟、悪く言えば…」 日本代表主将・長谷部が明かす“ハリルスタイル” 

ハリル監督とともに臨むW杯に向けて期待と高揚感を語る

 日本代表主将のMF長谷部誠(フランクフルト)は、ロシア・ワールドカップ(W杯)本大会出場を決めたオーストラリア戦を終えると、「個人的には強い相手との方が戦術的に面白いという期待感がある」と、バヒド・ハリルホジッチ監督とともに臨むW杯に向けて期待と高揚感を語った。

 ハリル監督は、オーストラリア戦ではトリプルボランチに近いシステムを採用し、長谷部はその中央に君臨した。自身は山口蛍(セレッソ大阪)、井手口陽介(ガンバ大阪)と、長谷部よりは経験の少ない選手たちがインサイドハーフに入る状況に「前へプレスに行くなら、後ろは付いていくから」と、思い切りのよいボール奪取という彼らの長所を消さないような声をかけていたことを明かした。

 最終予選を通して4バックという基本形は不変ながらも、ボランチの枚数や攻撃の組み立て、プレス開始ラインの設定など相手によって細かく設定されるハリル戦術によって日本は勝ち点を積み重ねてきた。縦に速い攻撃という大きなコンセプトをベースとしたチームの変化について、これまで2回のW杯を経験した長谷部はプラス要素が大きいと語る。

「監督から、ドイツやフランス、イタリアといった強豪に勝つには、全てを向上させなければという話がありました。個人的には強い相手との方が戦術的に面白いという期待感がありますよ。戦術的に、型にハマらない相手によって臨機応変に対応するサッカーだとハッキリしてきました。それは柔軟性だと思います。よく言えば柔軟、悪く言えばブレるという表現になることもあると思いますけど、どういう相手でも対応できる。それを身につけてきたのが最終予選の成果だと思う」

 

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