日本代表が本音「初めてこんなに負けている」 今季の序盤戦で苦戦…味方に要求「足りない」

INAC神戸の成宮唯(右)【写真:(C) WE LEAGUE】
INAC神戸の成宮唯(右)【写真:(C) WE LEAGUE】

INAC神戸の成宮唯がチームメートに要求

 WEリーグは10月24日に第6節の試合が行われ、首位決戦になったゲームはINAC神戸レオネッサが三菱重工浦和レッズレディースに0-2で敗れた。AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)前の国内最終戦だったINACのMF成宮唯は「自分自身、INACに来て初めてこんなに負けている」と厳しい表情だった。

 INACは前半から浦和のプレスに手を焼いて危険な場面を作られる中で、前半16分に先制を許した。さらに前半34分には、GK田中桃子から成宮へのパスがズレて相手MF菊池まりあにカットされ、そのまま蹴り込まれた。後半のラスト15分ほどはロングスローも駆使して押し込んだが、そのまま敗戦で暫定首位の座から落ちた。

 先日までアジア競技大会のなでしこジャパンでプレーし、欧州遠征にも追加招集された中心選手の成宮は、21年夏のWEリーグ創設からINACでプレーしている中で「自分自身、INACに来て初めてこんなに負けている」と今季について話した。リーグカップとの戦いも合わせ、シーズンのトータルではすでに7敗を喫している。U-20やU-17の女子日本代表にも選手が招集され、中心選手ではFW吉田莉胡が負傷離脱しているなど、フルメンバーを組めないことも多いのは事実だ。

 それでも、成宮はチームについて「もっともっと選手がプロ意識を持って、メンバーが変わっても、誰かがけがをしても、代表で誰が抜けても、やっぱり勝たなきゃいけないというのは変わらないと思うので。そこの認識だったりというのが、出ている選手に足りないというか。それがチームの総力と言ったらそうかもしれないですけど」と、悔しさを露にしていた。

 そのINACは、11月1日からAWCLのグループリーグの戦いでミャンマーへ遠征して戦う。中2日での3試合で、最終戦では昨季優勝のネゴヒャン女子サッカー団(北朝鮮)と対戦するカードが組まれている。

 宮本ともみ監督はその戦いに向けて「初戦がものすごく大事だと思っています。うちのスタッフにも視察に行ってもらったんですけど、環境的には、ピッチの状況も日本とは全然変わりますし、トレーニング環境も全く違います」と話す。心強い材料としては、WEリーグのAC長野パルセイロで監督を務めた田代久美子氏が昨季はU-17ミャンマー女子代表の監督を務め、現在もミャンマーのクラブで指導していることから「いろいろな情報交換をしています」と、生きた現地情報を得られている。

 そして「アジア大会で北朝鮮とやっている選手がいるので、そういったところはみんなに伝えてもらって、いろいろな情報を使いながら、いい準備をしていきたい」と話した。

 その一人でもある成宮は「今日の浦和の強度より、もっと高い北朝鮮の強度でやらなきゃいけないですし、そういった国際大会に初めて出る選手もいる中で、緊張したりする選手も多分出てくると思います。経験している選手が引っ張っていくのもそうですけど、今のままではAWCLも結果が出ないと思う」と危機感も見せながら話した。AWCLが本格的にスタートした昨季は日テレ・東京ヴェルディベレーザが決勝でネゴヒャンに敗れただけに、日本勢としての期待を背負うINACの立て直しが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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