宇佐美貴史「やっちゃいけない」 土壇場でゴール献上…ミスの同僚庇うも「厳しく求める必要がある」

G大阪は京都と対戦し2-2のドロー決着
ガンバ大阪は10月24日、J1リーグ第12節で京都サンガF.Cと対戦し、2-2のドローに終わった。勝利目前でDF福岡将太のミスにより勝ち点2を失った形となったなかで、MF宇佐美貴史とGK東口順昭の言葉にはチームメイトへの寄り添いと、上位進出を目指すチームとしての厳しい要求が同居していた。
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手中に収めかけていた勝ち点3が、指の隙間からこぼれ落ちた。ホームに京都を迎えた一戦は、主導権を握るG大阪が攻勢に出ると前半31分にゴール前絶好の位置でFKを得る。キッカーはもちろん青黒の背番号7。右足をこすり上げるようにボールを蹴ると、京都GKハウスから逃げるように曲がり落ちながら、ゴール左隅に吸い込まれた。
「あの弾道を狙っただけなんで、特に狙いは(ない)。今日は上を通した方が入るんじゃないかなっていう。距離的には結構自分のFKの中でもランク、上の方には入るような得点だったかなと思います」
しかし全体的に優位に進めていたが、前半の内にロングボール1本で抜け出され失点。「いい質の攻撃はできていたと思いますし決めきらなきゃいけないです。もっと言うと前半の最後、あの1本で追いつかれるのは、チームとしては避けたい。1本だけだった。もちろん蹴らせないことも大事ですけど、蹴られたときの対応は改善していかないといけないと思います」と、宇佐美が悔やんだとおりの隙が仇となり、1-1で試合を折り返した。
迎えた後半、チームはさらなる試練に直面する。GK一森純がDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発退場となり数的不利に。だが、数的不利に陥ったG大阪は崩れなかった。セットプレーからFWイッサム・ジェバリのゴールで一歩前に出ると、その後は京都の圧力を跳ね返し、むしろ鋭いカウンターからチャンスを創出。10人であることを忘れさせる奮闘を見せていた。
そして勝利目前の後半アディショナル2分にまさかのプレーが起こる。相手の左サイドからのシンプルなクロスがゴール前に上がると、落下地点には福岡が入っていた。しかし福岡は処理を誤るとゴール前にボールがこぼれ、FW加藤拓己に土壇場で同点弾を献上してしまった。失点に絡んだ福岡はピッチから立ち上がることができず。それでも仲間に促され、起き上がったものの試合はそのまま2-2で終了し、勝ち点2を失った結果となった。
試合後のミックスゾーンで宇佐美は冷静に、言葉を選びながら胸の内を明かした。
「あの状況でやっぱりああいうミスはしてはいけないと。あの時間帯であれはやっちゃいけないプレーですし、そこは(福岡)将太一人のせいという感じではないですけど」とうつむく仲間をかばいながらも、リーダーとしての目線はブレない。
「厳しくやっぱりそこは求める必要があるし、いろんな選手にそういうミスを犯すリスクというか可能性はあるなかで、最後彼に全て責任を背負わせることは絶対しないですけど、次につなげていかないといけないですし、チームメイトとして次勝ってそういうミスを帳消しにしていくような結果を全体で出していかないといけないなと思います」と、チーム全体でカバーしていくとした。
さらに宇佐美は、「上位に行くチームはああいうのは当たり前にクリア、処理してくるでしょうし、そういう中で、勝ちたいという気持ちというか、プレッシャーがかかった中で、ミスできないとかそういった考えがやっぱりどうしても今こういう状況だとチラついてきます。やっぱりそれを打開していかないといけないですし、個人のミスでチームが負けるということはないですけど、前半のじゃあ他のFWの選手が決定機を決めてればとか、話につながっていくので。そういう最後甘さが出たとは思いますし、シンプルにクリアしてれば何の問題もなく勝ち点は拾えていたと思うので、そこは次につなげてほしいなと思います」とピッチ内の空気感とクラブが目指すべき基準に言及した。
一森の退場によって急きょピッチに立ち、これが今季初出場となったベテラン東口もまた、試合後のロッカールームでの様子を明かしつつ、厳しい言葉で後輩の背中を押した。
「(福岡)はだいぶ落ち込んでいたんで。でも、しっかり受け止めなあかんとこもあると思うし、明日から切り替えて頑張ればいいし、今日はしっかり反省してもらってやっていかないと。やっぱり、ミスで勝ち点を失っているんで。そんな余裕のないチームなので、今のうちにやっぱ集中しないといけない」
勝ち点2を失った痛みをどう力に変えるか。仲間を庇いながらも厳しさを求めた宇佐美と東口の言葉を胸に、福岡、そしてチーム全体が次節ピッチの上でどういうパフォーマンスを見せるのか注目だ。






















