浦和サポからブーイングも「特別な場所」 “6年前の目標”果たすも…チーム低迷に「それしかない」

千葉の鈴木大輔【写真:徳原隆元】
千葉の鈴木大輔【写真:徳原隆元】

千葉の主将DF鈴木大輔が古巣の浦和戦を振り返った

 6年越しに果たした有言実行のゲームは、苦い結果に終わった。ジェフユナイテッド千葉の主将を務めるDF鈴木大輔は、10月21日のJ1第11節浦和レッズ戦にフル出場するも2-3の敗戦に終わった。

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 鈴木はアルビレックス新潟や柏レイソル、スペインのヒムナスティック・タラゴナでプレーした後、2019年と20年に浦和でプレーしていた。特に19年は浦和の最終ラインで中心的な存在になり、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝進出にも貢献した。20年のシーズン後に退団して翌シーズンから千葉への移籍が決まったが、その際に「相手チームの選手として埼玉スタジアムに戻ってくる」というコメントを残していた。

 J1百年構想リーグでは、負傷などもあり浦和との2試合で出場機会が訪れなかった。今季も負傷に苦しんだシーズンインになったが、前々節のV・ファーレン長崎戦の試合終了間際に復帰戦のピッチに立ち、前節の横浜F・マリノス戦でフル出場。この浦和戦でも継続スタメンになった。

 スタメン発表時には古巣のサポーターからブーイングの声も出る中でのキックオフとなったが、自身は「自分にとって特別な場所でした。自分がこれまでやってきたことを全て表現したいという気持ちで、試合に入りました。6年前に浦和を退団した時、また埼玉スタジアムへ対戦相手として戻ってくることを、一つの目標にしていました。時間はかかりましたが、それを今日実現できました」と、試合後の振り返りに多少の感慨深さも感じさせながら言葉を残した。

 ゲームの中では苦い場面も訪れた。前半19分、浦和のMFマテウス・サヴィオがFW肥田野蓮治を狙ったスルーパスを鈴木がカットするも、それがFW金子拓郎への落としのパスのようになってしまった。それを金子に蹴り込まれる形になり「ボールを拾われた時のスルーパスなどは、自分たちもかなり警戒していました。そこで自分たちがボールを拾えるか、拾えないかというところだったと思います。その後、シュートブロックへ行けなかったことも反省点です」と振り返っている。

 前半の内に追いついて1-1で迎えた後半は、セットプレーの二次攻撃で勝ち越しを許し、コーナーキックから追加点も奪われた。試合終了間際に1点を返すも、2点差をつけられ厳しい展開に追い込まれていた。そうしたゲームの流れに「オープンプレーから大きなピンチを迎えることは少なく、自分たちの想定の範囲内でプレーできていたと思います。それだけに、セットプレーの一発で失点すると、試合の流れが大きく変わってしまいます。その点は、あらためて課題だと思います」と、厳しい表情を見せていた。

 2009年以来のJ1を戦っているクラブだけに、当面は残留争いを制することが目標になる。11試合を終えての勝ち点6は19位で降格圏にある。残留圏内までは勝ち点3差であるものの、引き離されると精神的にも苦しくなってしまう。

 36歳のベテランは「ここ数試合は、内容の面でも徐々に自信をつかんでいます。それでも、結果が出なければ、その自信は確かなものにはなりません。自分たちがやれていることや、積み上げてきたものは確かにあります。そこに自信を持ち続け、やり続けることが一つ大切だと思います。リバウンドメンタリティーを持ち、ここからどのように状況を打開するのか、選手一人ひとりが真剣に考えていく。ありきたりかもしれませんが、それしかないと思っています」と、現状からの先を見据えていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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