小川航基、日本代表の落選に本音「なんでだよ」 欧州→帰国も…森保監督に「見捨てられたわけじゃない」

町田に新加入した小川は9月・10月の4連戦でメンバー外
ただゴールを追い求める。今夏、不退転の覚悟でJ1リーグFC町田ゼルビアに新加入したFW小川航基が森保ジャパンへの思いを語った。「FOOTBALL ZONE」の独占インタビューで、日本代表が臨んだ9月・10月シリーズの選外について心境を吐露した。北中米ワールドカップ(W杯)を経て、国内での挑戦に踏み切った先に待っていた壁。不屈のストライカーの胸中とはーー。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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名前はなかった。森保一監督率いる日本代表は9月と10月、4連戦に臨んだ。ストライカーではJリーグから6得点のFW谷村海那(横浜F・マリノス)やW杯組のFW後藤啓介、FW塩貝健人らが選出されたが、小川は“落選”。今夏、オランダ1部NECナイメヘンから町田へ移籍を決意し、デビュー戦の川崎フロンターレ戦で2ゴールを挙げたものの、今回の招集ではメンバーリストから外れた。
「(現実を)受け止め……てはいないですね。基本的には悔しい気持ち、『なんでだよ』という思いは強く持っています」
日本代表のメンバーは通常、発表会見の直前にクラブへ連絡が入る。町田にも一報が入った。チームメイトのMF相馬勇紀が選出された。小川は同時に自身の選外を知った。
「選ぶ側の人の判断を僕らは変えられない。外す、必要ないと言われたら僕らが何と言ったって変わらない。僕自身が日本に帰ってきて、もっともっと点を取っていれば良かったというだけの話。非常に悔しい思いをしたというのが1つ大きく自分の中にある。さらに火が付いたというようなイメージ」
9月17日、千葉県内で行われたメンバー発表会見。森保監督は谷村の招集、小川の選外について言及した。指揮官は「航基も呼べるのなら呼びたかった」と本音を吐露。小川自身、会見は見ていなかったが知人から動画が送られてきたという。
「知り合いからは『言ってるよ』と。(森保監督は)見てくれていると思いますし、見捨てられたわけではないと僕自身も思っている。自分がやるべきことをやっていれば、また選んでもらえるという思いを持って、今はプレーしています」
今回の9月・10月シリーズでは、1トップのポジションを巡り様々なトライが行われた。絶対的な軸として君臨する上田綺世を途中出場で起用し、若手や異なる戦術的パターンのテストが重ねられた。
「試合結果は知っていますけど、ちょっと見ていなくて。意図的に見ていないとかそういうことではないんですけどね。(9月・10月は)試せる期間ですかね、試す選手というのは多いだろうなとは思っていました。ただ……入りたかったですね、今回は。やっぱり」
それも、北中米W杯の悔しい思いがあったから。グループステージ初戦のオランダ戦(2-2)では終了間際で劇的な同点弾を演出。3試合に途中出場した。だが、ベスト32で敗退。初めて経験した最高峰の舞台。世界トップレベルと戦ったことで、確固たる“軸”が形成された。
「W杯を経て、考える力とメンタルは経験したものにしかできない強さを手に入れたんじゃないかなと思っています。個人としては、とにかく点を取るというところ。苦しい時間帯に少ない決定機で点を取る能力がある選手はすごく大事だと思った。そのポジションを担えるという自負、軸が僕にはある。そういったところをさらに伸ばしていく。つまり得点数を伸ばしていというところを常に一番に考えてやっていきたい」
国際Aマッチ18試合11ゴール。史上最速で2桁得点に到達し、59年ぶりに記録を更新した。W杯で世界と戦い、壁にぶち当たり、もがき苦しんだ。自問自答を繰り返した約1か月。精神的な成長は「(ゴール数に)満足はしていない。ただ、下を向く数字ではない」と自信にも変わった。だからこそ、ここ町田でやることは1つ。
「チームのために走って得点を取る。その一択でやり続けたい。その先にアジアカップに出て活躍できればなと思っています」
挫折を知り、世界の高さを知った。だからこそ悔しさは全面に出す。燃え上がる炎を胸に宿したストライカー。再び日の丸を背負い、歓喜の咆哮をあげる日は、遠くないはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)























