閉ざされたW杯への道「なんでだよ」 前十字断裂から1年…落選へ明かした本音「選んでほしかった」

町田浩樹は昨シーズンの開幕戦で負傷
ドイツ1部ホッフェンハイムに所属するDF町田浩樹が、ブンデスリーガ主催のオンラインラウンドテーブルに出席した。昨年、左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、北中米ワールドカップ(W杯)はメンバー外に。長期離脱の舞台裏、復活に向けた葛藤を明かした。
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「当時は、やっぱり選んでほしかった……。なんでだよ、選ばれたら自分がチームを助けられるのに、と思っていました」
漏れた言葉には本音が現れていた。2026年9月12日のブンデスリーガ第3節シュツットガルト戦。町田は約1年ぶりの実戦復帰を果たした。長い、長い道のりだった。
「今シーズンのプレシーズンもかなり離脱してしまっていたのでスタートは遅れてしまったんですけど、それでも2-1の勝っている状況で監督が信頼して送り込んでくれたので、失点せずに締めることだけを考えてピッチに戻りました」
昨年8月23日、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズからホッフェンハイムへ移籍した2025-26シーズンの開幕戦。スタメン出場した町田は左膝前十字靭帯断裂という惨劇に見舞われた。北中米W杯まで10か月を切ったタイミングでの長期離脱。不屈の精神でリハビリに励み、一時は昨シーズン中の「4月復帰」を目標に掲げていた。しかし、股関節の痛み(グロインペイン)が発症して調整は難航。W杯までの復帰は叶わず、夢の舞台への切符を逃すこととなった。
北中米W杯最終予選には7試合に先発出場。だからこそ、本大会でテレビ画面に映る仲間たちの姿に「自分がピッチに立っていたら」と思いは重なった。画面越しに見つめ、湧いてきたピッチに立てない悔しさと葛藤。だが、長いリハビリを抜けてピッチへと舞い戻り、実戦で自身の身体と向き合った今、町田の視界はクリアになっていた。
「復帰して身体の感じを確かめた今思うと、仮に呼ばれていたとしてもチームの助けにはなれなかった。それくらい長期離脱からパフォーマンスを戻すのは難しいことなんだと、今回改めて実感しました」
ここから先の目標は日本代表への復帰。しっかりと言い切るほど明確だ。
「やっぱり代表から離れて、国を背負って戦うことの誇り、素晴らしさというのは離れて改めて感じました。W杯で今まで一緒に戦ってきたメンバーが、国を背負って、素晴らしい戦いをしているのを見て、自分もその場に戻りたいなとすごく強く感じさせてもらった。今はアジアカップ、次の11月シリーズに向けて、チームでしっかりアピールして、戻れればなと思っています」
森保監督が退任後の来年3月以降はプロ初期の鹿島アントラーズ時代に叩き上げてくれた恩師・大岩剛監督が日本代表の指揮を取る。プロ2年目の2017年から3年間、共に戦った。
「サブ組の練習試合で、剛さんにはめちゃくちゃ厳しく言われたのを覚えています。当時のスタメン組は本当に強くてボコボコにされて……。でもあの時期があったから今の自分がある。当時の僕を知っている剛さんからすれば、僕が今ドイツでプレーしているなんて考えられないんじゃないですかね(笑)」
這い上がってきた男の瞳に迷いはない。大怪我を乗り越えて強くなった。ドイツで研ぎ澄ませた力と不屈の意志を胸に、町田の“真の逆襲”が幕を開ける。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



















