代表OB絶賛の24歳は「一気に化ける」 攻守で存在感を発揮…台頭のMFは「全部やっていた」

日本代表の鈴木唯人【写真:徳原隆元】
日本代表の鈴木唯人【写真:徳原隆元】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】日本はエクアドルにPK戦で勝利

 日本代表は10月1日、横浜国際総合競技場で行われたキリンカップサッカー2026でエクアドル代表と対戦。0-0のまま決着がつかず、PK戦までもつれこんだ試合は日本が勝利した。元日本代表FWのハーフナー・マイク氏は、この試合で特に目に留まった選手を2人挙げた。

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 同世代の2人が躍動した。互いに激しい攻防が繰り広げられ、主導権を握れない展開で折り返す。後半は日本が何度かシュートを放つも、最後までネットを揺らせず90分が終了。PK戦ではエクアドルの3人目を鈴木彩艶が完璧に読んでセーブ。対する日本は5人全員が決めて勝利を手にした。

「この試合のMVPを一人挙げるなら、鈴木唯人選手かな」

 そうハーフナー氏は語るように、先発出場した鈴木の運動量とプレーの質の高さに注目した。「前半から運動量もすごかったし、ボールも精力的に受けに来る。裏へ飛び出す動きもあれば、足元でもしっかり収める。それでいて、守備の局面になればちゃんと後ろまで戻ってカバーする。全部やっていたなという印象です」と、称賛していた。

 前半は特に膠着状態が続き、前線の選手にとっては難しい展開だったといい、「あとはゴールだけでしたね。シュートチャンスで結構惜しいのがあって。日本代表の中でも、いつものメンバーがいる中で今一番新たにフィットしてきているのが鈴木唯人選手かなと思いますね」と得点こそあれば完璧のできだとし、代表で台頭してきた24歳アタッカーに熱視線を送っている。

「1点入ればそこからポンポン決め出す雰囲気がある。周りの選手をうまく使いながら自らシュートまで持っていく形も作れていたし、一回ゴールを決められれば、一気に化けるポテンシャルを感じます」

 そしてもう一人、ハーフナー氏が鈴木と並んで激賞したのが、ボランチの位置でゴールを刈り取り続けた佐野海舟だ。

 この試合では両者シュートチャンスをほとんど作れず、中盤での主導権争いが主な展開となり、球際では激しいデュエルが繰り広げられた。その中でも一際輝いたのが佐野であり、特に特徴であるボール奪取を何度も披露し、さらに奪ってから1人でサイドをかけ上がるなど、攻守で躍動した。

「佐野選手はとにかく中盤で刈るだけ刈っていましたね。田中碧選手と2人で相手の攻撃の芽を早い段階でどんどん摘んでいた。中盤で高い位置から奪い切れるからこそ、日本はそこから厚みのある攻撃につげることができていた。PKを止めたGKの鈴木彩艶選手に目が行きがちですけど、試合全体の流れを振り返った時に一番存在感があったのは、鈴木唯人選手と佐野海舟選手でした。中盤でのつぶし合いでも負けていなかったし、本当にすごかったですね」

 鈴木は2001年生まれの24歳、佐野は2000年生まれの25歳と、これまで代表を牽引してきた少し上の世代よりも下の世代であるなか、「もちろん、これまでの中心だった選手たちのパフォーマンスも抜群です。世代交代ではないけど、彼らのように次の中心となる選手たちが自然な形で台頭してきているなと思います。この底上げの状況は、チームにとってすごく良いことだと思います」と、台頭している状態はいいことだと言及している。

 W杯前から日本代表レギュラーに定着した佐野と、W杯ではベンチも今季所属するフライブルクで開幕から好調を維持し、代表のポジション争い1番手に名乗りを上げている鈴木。この2人が次のW杯ではチームの中心として牽引するのか、これからのさらなる期待に注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

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