先発10人変更も“分かれた明暗” アピール成功は少数…ベネズエラ戦「パフォーマンス査定」

日本代表はベネズエラに3-1で勝利した【写真:徳原隆元】
日本代表はベネズエラに3-1で勝利した【写真:徳原隆元】

ベネズエラ戦の出場メンバー21選手を5段階査定

 日本代表は9月28日、エディオンピースウイング広島でベネズエラ代表と対戦した。4日前のウルグアイ戦(3-1)から先発10人を変更。4人が代表デビューというフレッシュな顔触れでの一戦で、日本は2-1の逆転勝利を収めた。この試合に出場した全21選手のパフォーマンスを5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)=★★★★☆(→ハーフタイムOUT)
 ほとんど見せ場がないまま前半を過ごしたが、アディショナルタイムに先制点を阻止するビッグセーブ。無失点のまま鈴木にバトンをつなぐ。

■鈴木彩艶(アストン・ヴィラ)=★★☆☆☆(←ハーフタイムIN)
 交代出場直後の失点は、相手のシュートコースが良かった。中央を通す低弾道のスルーパスで魅せる場面もあったが、ピンチにつながるパスミスや不安定な守備でヒヤリとさせる場面もあり、安定感には欠けた。

<DF>
■渡辺 剛(フェイエノールト)=★★☆☆☆
 前半終了間際、ボールを持っている際に不用意なプレーを連発。失点は免れたがチームをピンチに陥れた。後半も相手のミスに助けられて失点にならなかったが軽いプレーが散見。終盤は中央でプレーも交代枠を使い切ってから負傷退場。

■瀬古歩夢(ル・アーヴル)=★★★★☆(→後半26分OUT)
 ウルグアイ戦から唯一の連続スタメン出場。3センターバックの中央に入って、最終ラインを統率して全体をコンパクトにキープ。危ない場面では的確なカバーを見せて、ピンチの芽を早い段階で摘んだ。

■鈴木淳之介(コペンハーゲン)=★★☆☆☆
 最終ラインに負傷者が多発しているなかで3バックの右と左でプレーできるユーティリティ性は示せた。守備面では軽い対応も目に付き、ポジション争いを激化する選手としては不安を残す。

■伊藤洋輝(バイエルン)=★★★☆☆(←後半26分IN)
 試合終盤に投入されて、そつなくプレーした。試合終盤に数的不利になってからは4バックの中央に入って、鈴木とセンターバックでコンビを組んだ。

<MF>
■中野就斗(広島)=★★☆☆☆(→後半26分OUT)
 所属クラブの本拠地での代表デビュー戦で大歓声を浴びながらプレー。前半終了間際のコーナーキックでは相手に競り負けてピンチを招くと、後半の立ち上がりには1対1で突破を許して課題も浮き彫りに。

■相馬勇紀(町田)=★★★☆☆=(→後半26分OUT)
 ウルグアイ戦に続いてウイングバックでプレー。鎌田とともに経験のある選手として、安定感のあるプレーを見せていたが、ゴールを割ることはできなかった。

■鎌田大地(クリスタル・パレス)=★★★★☆(→ハーフタイムOUT)
 キャプテンマークを巻き、経験の浅い選手が多いチームを引っ張る。連携がうまくとれていないチームを束ねようと試行錯誤しながら、巧みな技術で相手のファウルを誘発し、貫禄あるプレーぶり。

■佐藤龍之介(バレンシア)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 チームが攻めあぐねたなかで、ボールを受けた回数は限られた。右サイドの中野と好連携を見せたシーンもあったが、決定的な仕事はできずに前半のみのプレーでベンチに退いた。

■齋藤俊輔(ウェステルロー)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
 ロス五輪世代トリデンテの一角として先発出場し、積極的に仕掛ける姿勢は見せた。後藤のヒールパスからのチャンスではディフェンダーの股を抜くシュートを打ったが決めきれずに前半で交代。

■熊坂光希(柏)=採点なし(→前半8分OUT)
 代表デビュー戦、開始早々に相手との接触で負傷。自ら交代を要求して前半8分に退いた。初招集された際に続いて再び負傷。出場時間が短く評価材料に乏しいため、採点はなし。

■田中聡(シャルケ)=★★★☆☆(←IN前半8分)(→OUT後半36分)
 開始早々のアクシデントで突然代表デビューの機会が巡ってくることになったが、しっかりとゲームに入る。豊富な運動量と球際の強さという持ち味を見せ、後藤へのスルーパスでチャンスもつくった。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★☆(←ハーフタイムIN)
 極上のテクニックで攻撃を活性化。上田、伊東とともにベネズエラの脅威になり続ける。後半アディショナルタイムには相手のクセをしっかり把握して決勝点につながるPKも獲得して、チームの勝利に貢献。

■田中碧(リーズ)=★★★☆☆(←ハーフタイムIN)
 チームが攻勢に出たなかで、しっかりと相手のカウンターに対応する守備能力の高さを見せる。最終ラインに入って配球役をこなして中野を押し上げるなど、黒子に徹した。

■伊東純也(ゲンク)=★★★★☆(←INハーフタイム)
 上田が絶賛した絶妙なラストパスで、ウルグアイ戦に続いてアシストを記録。抜群のスピードとキレで中盤でも格の違いを見せて、試合の流れを日本に大きく引き寄せた。

■中村敬斗(リヨン)=★★★☆☆(←後半26分IN)
 終盤に10人になって左サイドバックでプレー。本来の攻撃的なスタイルは出場時間のなかでほとんど見せられなかったが、相手にチャンスをつくらせることもなかった。

■堂安律(フランクフルト)=★★★☆☆(←後半26分IN)
 北中米ワールドカップでも定位置だった右ウイングバックでプレー。久保との好連携でチャンスをつくる。10人になってからは中央でプレーした。

<FW>
■後藤啓介(シント=トロイデン)=★☆☆☆☆(→ハーフタイムOUT)
 相手ディフェンダーとの駆け引きに苦戦し、落下点の目測ミスもあって最前線で攻撃の基準点をつくれず。田中聡からのスルーパスで迎えた決定機も活かせず、良かったのは齋藤に出したヒールパスくらいだった。

■上田綺世(リール)=★★★★★(←ハーフタイムIN)
 ピッチに投入されて試合を変えた。前線でのポストプレーでチームを前進させ、伊東と抜群の連携から同点ゴールを記録。後半アディショナルタイムの重圧のかかる場面でも、難なくPKを決めて文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ。

■谷村海那(横浜FM)=なし(後半36分IN)
 終盤のゴールが欲しい時間帯に投入。上田と2トップを組む予定が渡辺の負傷により左サイドハーフへ。出場時間が短く、評価材料に乏しいため採点なし。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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