物議を醸す“問題児”カッサーノ 二度目のベローナ退団宣言も現役引退は否定

「このクラブでは奮い立たせられなかった」

 イタリアの誇るファンタジスタはこれまでピッチ外で様々なトラブルを起こしながら、ローマ、レアル・マドリード、ACミラン、インテルなどの名門で活躍した。そして、2012年の欧州選手権では、ニースFWマリオ・バロテッリと伝説の“問題児2トップ”を形成し、イタリア代表を決勝の舞台にまで導いた。

 だが、稀代の天才はメンタル面で不安定な状態に陥ってしまったようだ。夫人のカロリーナ・マルシアリスさんのツイッターから、カッサーノは心境をつぶやいている。

「僕はフットボールから引退しない。だが、エラス・ベローナで続けていけるとは思えなかった。フィジカル的には15日間の合宿で証明されている。このクラブで自分を奮い立たせることはできなかったんだ」

 輝ける創造性と超絶テクニックで観衆を魅了してきた天才は、再びピッチでその勇姿を見せることができるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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