鈴木彩艶に次ぐ好評価は佐野海舟ではない? 英記者が採点「早期帰国に値しないパフォーマンス」

マイケル・チャーチ氏が先発した11人を採点
日本代表は6月29日(日本時間30日)、北中米共催ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と対戦し、1-2で惜敗した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が、この試合の先発メンバー11人を採点する。
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<GK>
■鈴木彩艶:8
日本のワールドカップ4試合を通じて常に厳しい目にさらされてきたが、鈴木彩艶は自身が本物のワールドクラスのゴールキーパーであることを証明してみせた。ブラジル戦でもそれは同様で、ヴィニシウス・ジュニオールのシュートを阻止した見事なセーブは、試合を同点に保ち続けた。敗者側にいるべき選手ではなかった。
<DF>
■冨安健洋:7.5
ここ2年間で多くの怪我に苦しんできたが、冨安健洋は自身がベストに近い状態に戻ってきたことを証明した。彼のディフェンスはトップクラスであり、その組織統率力は不可欠だった。彼もまた、早期に帰国するに値しないパフォーマンスを見せた一人だ。
■谷口彰悟:6.5
スウェーデン戦で早期交代を余儀なくされた怪我により板倉滉が欠場する中、谷口彰悟がセンターバックとして先発出場し、堅実なパフォーマンスを披露した。しかし、日本のディフェンスラインが深く下がるにつれて、ブラジルを抑え込むのは次第に困難になっていった。
■伊藤洋輝:6.5
4試合連続の先発出場は、このバイエルン・ミュンヘンのDFが森保一監督からいかに高く評価されているかを物語っている。日本がブラジルを沈黙させた前半の45分間は激しく戦い抜いたが、カゼミーロが飛び込んできて同点ゴールを決めた場面では、カバーが遅れてしまった。
<MF/FW>
■堂安律:6.5
堂安律のクリエイティブな影響力は、森保監督が3-4-3のフォーメーションに固執することで打ち消されてしまうことが多い。それでも、このアイントラハト・フランクフルトのMFは守備面で勤勉に働き、冨安健洋や伊東純也と連携してヴィニシウス・ジュニオールをほぼ無力化した。
■佐野海舟:7
一時は、佐野海舟が日本にワールドカップの決勝トーナメント史上初となる勝利をもたらすのではないかと思わせた。素晴らしいゴールだったが、前半にヴィニシウス・ジュニオールに対して行った激しいファウルで退場処分にならなかったのは、少し幸運だった。あのタックルが(VARの)レビュー対象にならなかったのは、彼にとってラッキーだったと言える。
■鎌田大地:6.5
再び佐野海舟とコンビを組んだ鎌田大地は、ブラジルの攻撃陣を沈黙させ、カルロ・アンチェロッティ率いるチームを前半のうちに凡庸に見せるという重要な役割を果たした。しかし、後半の45分間は前線で存在感を発揮できず、ブラジルの反撃を許す要因となってしまった。
■中村敬斗:6
中村敬斗はこのワールドカップで日本を代表する活躍を見せてきた選手の一人だが、今回はこのフランスを拠点とするサイドアタッカーにとって静かな一戦となった。堂安律と同様に、彼の才能はこのシステム(3-4-3)の中では抑え込まれてしまっている。カゼミーロが同点ゴールを決めた場面では、守備の場に居合わせることができなかった。
■伊東純也:6.5
先発に復帰した伊東純也は、そのエネルギーとハードワークを遺憾なく発揮した。特に前半は、守備面で泥臭く走り回って相手にスペースを与えず、ブラジルを沈黙させることに貢献した。しかし、攻撃面での脅威はほとんど生み出せなかった。
■前田大然:6.5
右サイドの伊東純也と同様に、前田大然はそのエネルギーとスピードを活かしてブラジル陣営を翻弄し、激しくチェイシングするために先発起用された。その目論見は大体において機能していた。最大のハイライトは、自陣でターンして前を向き、上田綺世へ見事なパスを通した場面だった。
■上田綺世:6.5
上田綺世はこのワールドカップにおける日本の中心選手の一人だった。これまでの試合(特にチュニジア戦)ほどの輝きは放てなかったものの、依然として前線の脅威であり続け、放った強力なシュート一本はアリソン・ベッカーの胸を強襲した。
(マイケル・チャーチ/Michael Church)

マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。














