痛恨のPK献上も「あのプレーしかできない」 完璧セーブも”やり直し”「早く動きすぎた感覚はなかった」

広島は準決勝で神戸と対戦し0-2で敗れた
第105回天皇杯全日本サッカー選手権は11月16日に準決勝2試合が行われ、サンフレッチェ広島はヴィッセル神戸と対戦し0-2で敗れた。3年ぶりの決勝進出とはならなかったなか、日本代表GK大迫敬介がPKを献上したシーンや、やり直しについて言及した。
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広島は東洋工業時代以来56大会ぶりの優勝を目指しているなか、2回戦からブリュー佐賀戦(3-1)、藤枝MYFC戦(5-2)、清水エスパルス戦(3-0)、名古屋グランパス戦(4-2)と順調に勝ちを重ね準決勝に駒を進めていた。
神戸戦では互いにロングボールを多用し、こぼれ球を拾い両サイドからクロスをゴール前に送る展開が続くと同24分、神戸のコーナーキックの場面で1度は跳ね返すが、こぼれ球をDF永戸勝也にダイレクトでシュートを突き刺され先制を許す。
後半序盤には広島が神戸ゴールに迫るがネットは揺らせず、同20分神戸に攻め込まれるとこぼれ球を途中出場のFW大迫勇也にシュートを放たれが、ミートせずに広島GK大迫がキャッチをした。しかしその際に神戸FW武藤嘉紀を倒してしまい、一度は流されたがオン・フィールド・レビューの結果神戸にPKが与えられた。
「もちろん足に当たった感覚はあったんですけど、僕としてはルーズボールに対してあのプレーしかできないかなと思うので、なんとも言えないですね」とPK献上シーンに言及した。
それでも大迫敬は大迫勇のPKでコースを読み完璧にセーブした。しかしこの場面、大迫敬の足が蹴る前に線を離れていたためやり直しとなったが、「僕もまだ映像見れてないですけど、多分先にラインから出てたのかな。タイミングもドンピシャでしたし、早く動きすぎたという感覚ではなかったですね」と、自身としては完璧だったと振り返った。
1度は止められた神戸はキッカーを大迫とユース年代から切磋琢磨してきた同い年のFW佐々木大樹に変更。大迫敬が止めた同じコースに蹴り込まれ、0-2とされた。
「僕が1本目止めたというのもあって、大樹も同期ですし真ん中ぶち抜いてくるのかなと思って少し残していたんですけど、終わってみると見逃して入れられるとすごく悔いが残りますね。どうせ決められるならどちらかに飛んで、真ん中決められた方が良かったかなと思いますけど、心理戦の中で真ん中もあるというところで僕は真ん中を選択しました」
試合はそのまま終了し、広島は準決勝敗退が決まった。ルヴァンに続いての国内2冠が途絶え、リーグ戦でも優勝の可能性は消滅していた。
その点について「ルヴァンは獲りましたけど、あと一歩のところで優勝に手が届かなかったのは悔しいですし、リーグに関しては優勝争いをしながらも終盤、自分たちが優勝を逃しているシーズンがずっと続いているので、もう少し細部のところを詰めていく必要があるのかなと思います」と、切り替えて細かいズレの修正作業をしていかなといけないと指摘している。
残されたアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ではリーグステージ3位と上位に付けているなか、日本代表GKが最後尾からチーム支え続けていく。




















