ストライカーが守備に奔走「結構できるなと」 貴重な追加点は「取ると思っていなかった」

勝利に貢献した広島FWジャーメイン良
柏レイソルとのルヴァンカップ決勝を前に、2024シーズンのJ1リーグで日本人選手最多タイの19ゴールを挙げたストライカーは、「今日はどういう役割になっても、チームに貢献することで、なんならDFだっていう気持ちで貢献しようと思っていました」と、その心境を明かした。
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今季の開幕前、ジュビロ磐田からサンフレッチェ広島に加入したFWジャーメイン良は、なかなかゴールという形で結果を残せていなかった。迎えた11月1日の柏とのルヴァンカップ決勝、ジャーメインはウィングバックかのように自陣へと戻り、何度もボールを奪い返してチームに貢献していた。「こういうゲーム展開は予想通りでした。相手が流動的にマンツーマンを外しに来るから、それにひたすらついていく。前回リーグ戦でやったイメージ、そのままでした」と、戦前の予想と試合がぴったり一致したと振り返る。
期待されていたゴールを挙げられていないことは、責任を感じつつも「今日、ここまでのことは取り返せないので、決勝に魂を込めて、守備でも攻撃でも全部、球際も絶対に負けないように気持ちを前面に押し出してプレーしようと思っていました」と、原動力となっていた思いを口にし、「結構、守備できるなと思いました」と笑った。
そんな試合でしっかりシュートチャンスが来るから、サッカーは面白い。前半25分にMF中野就斗のロングスローからDF荒木隼人のヘッドで先制していた広島は、同38分にもMF東俊希が直接FKを決めてリードを2点に広げていた。そして前半AT2分、ジャーメインにもチャンスが来る。中野のロングスローからニアポスト前でDF佐々木翔が折り返したボールが、ファーポスト前に詰めていたジャーメインの元に来る。昨季、ゴールを量産していたストライカーは、「ボールがバウンドしていたので、しっかりDFがいないところに蹴ろうと上に突き刺しました」と、今季の公式戦7ゴール目の一撃を振り返った。
「得点を取るとは思っていなかったので、この決勝では大きな3点目を取れて良かったです。短期決戦は得意ですし、こういうトーナメントで点を取れたのは良かったし、タイトルに貢献したかったので点も取れて良かったです」と笑顔を見せたジャーメインは、天皇杯制覇の可能性も残していることからも「もう一度、ここ国立に戻ってきて、もう一つタイトルを獲りたいと思います」と、今季の2冠達成を誓った。





















