今季限りで引退のラーム、監督業への転身否定 バイエルンSD後継者の座も拒否、今後の望みは…

引退後の展望について語ったDFラーム、監督業は「自分にとって魅力的ではない」

 今季限りでの引退を表明しているバイエルン・ミュンヘンの元ドイツ代表DFフィリップ・ラームは、ドイツTV局「SPORT1」のインタビューに応じ、引退後の展望について語っている。そこでは、監督業への転身をハッキリと否定した。

 ラームはドイツ代表としてワールドカップを制し、バイエルンの一員としてはUEFAチャンピオンズリーグも制した。全てを勝ち取った男とも表現されるラームは、今季終了後に現役生活に別れを告げることを発表しているが、すでにバイエルンからの現スポーツ・ディレクター(SD)のマティアス・ザマー氏の後継者の座というオファーを拒否したとされている。

 ラームは引退後の生活についてこう語った。

「10年後に何が起こるかは分からないけど、監督になりたいという思いは全くないんだ。毎日ピッチに赴いて、試合のものすごく細かいところまで分析する。それは自分にとって魅力的ではないよ」

 170センチというドイツ人プレーヤーの中では体格に恵まれないなかでも、頭脳的なプレーで地位を築き上げてきた選手だけに、監督業への転身を期待する声は小さくなかった。しかし、ラーム自身はその仕事を魅力的なセカンドキャリアとは捉えていない模様だ。土曜日にサッカー選手としてのキャリアを終えるラームは、その週末を終えてからの生活をこう話している。

「7歳のジュリアンに起こされて、学校に連れて行くよ。それから、母の誕生日パーティをしなくちゃね」

 ドイツ王者バイエルンとドイツ代表という大きなプレッシャーの中でキャプテンも務めてきた生活は、ラームにとって精神的な疲労を大きく蓄積させるものだったのだろう。引退後は家族との時間を過ごすことが第一の望みになっているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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