影山技術委員長の契約解除「大変遺憾」 飛行機に搭乗できず発覚…JFAが会見「説明できる内容ではない」

影山雅永技術委員長が契約解除【写真:産経新聞社】
影山雅永技術委員長が契約解除【写真:産経新聞社】

JFAが会見を行った

 JFA(日本サッカー協会)は10月7日、影山雅永技術委員長の契約解除について会見を行った。JFA湯川和之専務理事が出席し、「児童ポルノ画像の閲覧で有罪判決を受けたこと」が理由と説明。FIFAのU-20ワールドカップ(W杯)視察の際、10月3日に経由地のパリから出発予定の航空機に搭乗していないことが判明し、本人と連絡が取れず。5日に現地で勾留されていることを把握した。JFAは「大変遺憾。ご心配をおかけして深くお詫びを申し上げます」と謝罪し、詳細については「プライバシー保護の観点から内容や重要度は説明できる内容ではない」とした。

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 現地フランスの「ル・パリジャン」紙はパリ行きの航空機内で児童ポルノの輸入・所持の容疑で執行猶予付き懲役18か月の有罪判決を受けたと報道。フランス紙「レキップ」は罰金5000ユーロ(約88万円)も合わせて伝えた。タブレット端末で閲覧していたところ客室乗務員に通報されたといい、現地紙は「10歳ぐらいの少女の画像を閲覧しているところを発見された」と報道。前日6日にボビニー刑事裁判所で裁判を受け、公聴会では画像の閲覧について「好奇心から。人工知能(AI)によって生成された創作物」と主張したという。「裁判所はAIかどうかにかかわらず、禁止されている児童ポルノに該当。実在の未成年者に関するコンテンツについても捜査を行った」と有罪判決に至った経緯を記した。

 JFAは7日に理事会で決議し、解任が決定したと報告。「プライバシー保護の観点からコメントは差し控える。内容や重要度は説明できる内容ではない」とした。影山氏は単独で行動し、現在も帰国せず。解任が伝えられた際には謝罪があったという。後任については「活動中なので代行を置くなど組織の中で議論する」と話すにとどめた。

 宮本恒靖会長は「今回の件はサッカー界として許容できるものではない。これまでも取り組んできたものの今回のことを契機にサッカー界のガバナンス・コンプライアンス体制を改めて見直すとともに、徹底的に強化改善を覚悟を持って取り掛かっていく。そして今一度、JFAの理念に立ち返って行動していく」とコメントを発表。影山委員長はU-20日本代表やマカオ代表などを歴任。昨年からJFA技術委員長に就任していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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