4人出場停止「出ていない選手からしたら」 チームの危機も…語った本音「チャンス」

札幌・近藤友喜【写真:徳原隆元】
札幌・近藤友喜【写真:徳原隆元】

札幌の近藤友喜「こういうチャンスを掴める選手が上に行くと思う」

 北海道コンサドーレ札幌は9月20日、J2リーグ第30節で徳島ヴォルティスに2-1で勝利した。前節での退場処分と累積警告の影響で、4選手が出場停止となった一戦で、7試合ぶりに先発出場したMF近藤友喜が貴重な追加点。「こういうのを掴める選手が上に行くと思う」とチームの危機をチャンスと捉えていた。

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 前節のいわきFC戦でMF荒野拓馬、FWマリオ・セルジオが退場処分を受け、1-5で大敗を喫した札幌。さらにはMF宮澤裕樹、FWアマドゥ・バカヨコも累積警告で出場停止の緊急事態となっていた。しかし、後半7分にはFW白井陽斗が先制ゴール。ゲームをコントロールすると、後半21分には近藤に決定機が訪れた。

 MF青木亮太が白井との華麗なワンツーで、敵陣中央をドリブル突破。逆足で豪快に放ったミドルシュートを相手GKがかろうじて弾くと、こぼれ球はゴール前まで走りこんでいた近藤の足元へ。「こぼれてきた驚きの方が大きかった」と振り返るが、落ち着いてトラップすると、ゴール左隅へと冷静に流し込んだ。

 近藤のゴールは4月29日のV・ファーレン長崎戦以来。昨シーズンの大活躍から一転、故障もあってか定位置を明けわたすなど思い描いた成績を残せていなかった。「自分のなかでも色々と難しさだったり、色々と感じながらやっていた部分もあったので、そこのもどかしさみたいなのはありました」と振り返る。

 そんななかで訪れたのが、4選手の出場停止。「僕だったり木戸(柊摩)選手はなかなか試合に最近出られていなかったので、そこのモチベーションだったりというところがうまくピッチで表現できたかなと思います」と語り、J1昇格を目指すチームにとってはネガティブな出来事だったが、逆に好機と捉えた。

「出ていない選手からしたら、こういうチャンスを掴むか掴まないかというのが自分のキャリアに大きく影響すると思うので。こういうチャンスを掴める選手が上に行くと思うし、そういう意味でも本当に大事な試合だったと思うので、チャンスもらった選手がこうやって結果を出してよかったなと思います」

 昇格プレーオフ圏内まで勝ち点5差に迫ったが、「また出場停止の選手が戻ってきたり競争はあると思うので、本当にそういう競争が今はいい方向に進んでいると思う」と近藤。「僕もやっぱり結果を出せないとまた試合に出られないという状況が待っていると思う」と掴んだ定位置はもう手放すつもりはない。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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