敵将の恩師へ「点を取りますよ」 “爆食い”のゲン担ぎ→有言実行「緑を食ってやると」

浦和Lは丹野凜々香のゴールで勝利
8月24日のWEリーグ強豪対決、昨季優勝の日テレ・東京ヴェルディベレーザと一昨季まで2連覇の三菱重工浦和レッズレディースが激突した一戦は、浦和が1-0で勝利した。決勝ゴールを決めたMF丹野凜々香は、恩師とも言える相手指揮官との対戦に「(試合を)やる時には点を取りますよ」と、ゴール宣言をしていたと明かした。
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試合が動いたのは前半4分で、浦和はコーナーキックのチャンスで一度はクリアされるも、再びゴール前に浮き球を入れると混戦の中でベレーザの守備陣に混乱が生まれ、ゴール前で丹野のところにボールがこぼれた。これを丹野が冷静に蹴り込んで先制すると、そのまま決勝ゴールに。丹野は前節のアルビレックス新潟レディースから2試合連続ゴールになった。
右ウイングで出場した丹野は、前日にベレーザを意識して「緑を食ってやるということで」と、右サイドバックでスタメン出場のDF櫻井まどかとゲン担ぎで大量にサラダを食べたと笑った。その効果のほどは定かではないが、特に前半は3バックで臨んだベレーザとのミスマッチを突いて、何度も右サイドから突破を見せてチャンスを演出した。なでしこジャパンで女子ワールドカップ(W杯)に出場経験もあるベテランDF宇津木瑠美とのマッチアップでも身体を当ててボールをものにする姿もあり、ゴール以外のプレーでも活躍を見せた。
浦和は今年3月にAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)の準々決勝で敗れたタイミングで楠瀬直木監督を解任し、堀孝史監督に交代した。その楠瀬監督は今季からベレーザの監督に就任し、浦和から中心選手だった塩越とMF猶本光も移籍した。
楠瀬監督は2020年に浦和のレディースユース監督に就任し、翌年のWEリーグ創設に向けトップの監督に就任していただけに、今季に向け他クラブから新加入した選手以外は全員が教え子という対戦だった。中でもトップ昇格した当時から目を掛けていた選手の1人が丹野で、楠瀬監督は折に触れて「丹野という面白いドリブルをする選手がいまして」と言葉にして、途中出場からチャンスを多く与えていた。
その指揮官との対戦だったが、丹野は「楠瀬監督が交代した時、まだベレーザの監督になるのは知らなかったのですが、『もし楠瀬さんのチームとやる時には点を取りますよ』と連絡していた」のだという。それだけに、「有言実行できて嬉しいです。こぼれ球が来た時は『やったー!』という感じでした」と笑顔だった。
チャンスメーカーの印象も強かったところから2試合連続ゴールと結果を残した丹野だが、浦和がこの試合で途中出場した同じウイングのフランス人FWタンチュリエ・ローリーを獲得したこともあり「日々危機感を持って練習できているのが大きいと思いますし、これを続けていきたい」と気を引き締めていた。




















