後半ATに悪夢…ファウルかどうか「僕に聞く質問じゃない」 岩政監督が語った“悔しさ”

マテウス・ジェズスは「『あ、これはいけるな』絶対にフィジカルで勝てるなと」
北海道コンサドーレ札幌は8月9日、J2リーグ第25節でV・ファーレン長崎に1-2で敗れた。アウェーで1点リードを守り切れず、後半アディショナルタイム7分に痛恨の逆転ゴール。微妙な判定となったが、岩政大樹監督は「取ってもらえなかったのであればファウルではないというだけのことです」と振り返った。
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「原爆の日」に合わせ、平和祈念マッチとして行われた特別な一戦。スタジアムの後押しもあって気迫を全面に押し出してきた長崎に苦戦するが、前半18分にMF高嶺朋樹の左足ミドルで先制に成功する。その後はDF西野奨太が相手エースのMFマテウス・ジェズスに仕事をさせず、1-0とリードして試合を折り返す。
しかし、後半13分に高嶺がアクシデントで交代となると、防戦一方の展開になる。同23分にマテウス・ジェズスに同点ゴールを許すと、終了間際には悪夢が待っていた。MF青木亮太のパスをカットされると、DF宮大樹が右サイドでのマテウス・ジェズスとの競り合いで転倒。GKと一対一になり、逆転弾を許した。
マテウス・ジェズスが左手で宮を倒したようにも見えたが、判定はノーファウル。岩政監督は試合後、「それは僕に聞く質問じゃないですね。レフェリーの方に聞いてほしいですし、取ってもらえなかったのであればファウルではないというだけのことです。それ以上、言及することもないですね」と回答した。
一方、勝ち点3を狙った結果の敗戦に、悔しさを隠しきれず。「勝ち点1ではなく3を取りにいった選手たちを称えたいなと思います。最後は同点に追いつかれた後に自分たちもチャンスを作りましたので、そこは評価してあげたいなと思っています」。蒸し暑さのなかで、最後まで気迫を見せた選手を評価した。
また、失点シーンに絡んでしまった宮と負傷交代となった高嶺は、試合後のミックスゾーンに姿を現さなかった。最後まで体を張った西野は、「前半から彼(マテウス・ジェズス)のファウルに対してはすごく不満もありましたが、そこは言い訳にしかならないので……」と失点シーンについて言葉少なだった。
では、決めた側のマテウス・ジェズスはどう見ていたのか。「その前に相手と競ってファウルになったシーンがあったのですが、審判に『これはファウルじゃない』というのをアピールしていました」と、伏線があったことを明かす。
「自分の強みというのはやっぱりフィジカルだと思うんですけど、そういった部分で、(MF笠柳)翼が蹴ったときに『あ、これはいけるな』と。絶対にフィジカルで勝てるなと思ったので、入れ替わることができました」
痛恨の逆転負けで、試合前には勝ち点5差だった長崎とは8差に広がってしまった。勝てば2差まで詰めることができたいわゆる「6ポイントマッチ」だっただけに、昇格争いということを考えると黒星だけは避けたかった結果。選手たちもショックは大きいが、望みをつなぐためにここから連勝を重ねるしかない。



















