「なぜサッカー?」全国に続々と誕生…歯科医療支援の会社がJクラブと手を組むワケ

新たに5クラブが「オーラルケアプロジェクト」に参画した
SCOグループ(東京・千代田区、代表取締役会長:玉井雄介)は7月17日、都内で会見を開き、ヴィッセル神戸、北海道コンサドーレ札幌、湘南ベルマーレ、名古屋グランパス、FC町田ゼルビアの5クラブが、新たに「オーラルケアプロジェクト」に参画すると発表した。
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SCOグループは、「テクノロジーで『105年活きる』を創造する」というビジョンを掲げ、歯科医療分野の次世代オペレーションシステムを開発、提供している。全国の歯科医院に対して、キャッシュレスの導入支援、業務効率化、医療機器の支援調達など、多角的なソリューションを展開している。
サッカー界との結びつきも強い。モンテディオ山形の株主を務めるほか、2024年には「スポーツを通じた歯科検診や歯科メインテナンスの受診促進」を目的とした「オーラルケアプロジェクト」を始動。山形をはじめ、アビスパ福岡、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪の4クラブが参画した。今年7月4日には鹿島との協働で「アントラーズオーラルケアクリニック」を開院。8月1日には「セレッソオーラルケアクリニック」も開院する予定で、地域に根差した実践的な取り組みを本格的にスタートしている。
第二弾となる今回は、新たに5クラブが参画。スタジアムイベント、地域との連携、子どもを対象とした講習会など、多角的なオーラルケア啓発活動を実施する予定となっている。
なぜサッカーと手を組むのか。会見に出席したSCOグループ取締役社長兼代表執行役員COOの藤本公浩氏は、2つの理由を挙げた。1つ目は地域との結びつきの強さ。「私たちはモンテディオ山形と(2021年から)4、5年一緒にやらせていただいていますが、(スタジアムのある)天童市は人口が7万人ぐらいの中、毎回1万2、3000人が集まってくる。サポーターのみなさんの表情を見たり、声を聞いていると、サッカーというスポーツはすごくいいな、地域に根付いているなと思い、きっかけにさせていただきました」と明かした。
もう1つはアスリートとの親和性だ。欧州のクラブでは歯のメンテナンスを取り入れるなど、歯の状態がパフォーマンスにも影響すると言われている。「1本でも歯が欠けると、パワーの入り方であったり、キック力にも影響が出ます。あとは噛み合わせによっても、パフォーマンスに影響することが分かってきました。(歯科検診やメンテナンスの大切さを)どう伝えればいいかということで、これはJクラブだという形で、お話をさせていただきました」と経緯を話した。
今月に韓国で開催された「EAFF E-1選手権」にも協賛するなど、サッカー界で存在感を増している。サッカー×歯科医療の今後の取り組みに注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)




















