川崎のACLE決勝進出に中国も注目

　J1・川崎フロンターレは現地時間5月3日、アル・アハリとのAFCチャンピオンズリーグエリート（ACLE）決勝に臨む。悲願のアジア制覇へ期待が高まるなか、中国からもタイトル獲得を後押しする声が寄せられている。

　5月1日の準決勝でアル・ナスルを3-2で破り、初の同大会決勝進出を決めた川崎。準々決勝以降が中立地サウジアラビアでの集中開催とはいえ、完全アウェーの環境下で、クリスティアーノ・ロナウドを筆頭に世界的スターを多数擁するアル・ナスルに勝利したことは大きな驚きをもって受け止められた。

　アジアサッカーを30年以上取材する中国人ジャーナリストの馬徳興（マー・デーシン）氏はアル・ナスルとの一戦を「日本人選手はやはり頑強で、戦術も素晴らしい」と称賛した。

　同じく中国人ジャーナリストの姫宇陽（ジー・ユーヤン）氏も準決勝に言及した。「川崎は全得点が日本人選手によるもの」と、外国籍選手への依存度高いアル・ナスルと比べ、自国選手の貢献度が高い点に注目。また、姫氏は川崎の決勝進出について要因をこう分析した。

「日本代表選手は現在、ほとんどが欧州クラブ所属で、国内だと川崎の高井（幸大）ら数人だが、一方で日本人選手の基礎が高まっているため、代表だけでなくJリーグも競争力を維持できている」

　さらに、中国のファンからも「市場評価額10倍のアル・ナスルをよく破った」と大金星を称える声のほか、決勝のアル・アハリ戦へ「サウジの金満サッカーを川崎に打ち破ってほしい。サッカーは金じゃない」と優勝を期待する反応が寄せられている。

　決勝で対戦するアル・アハリにも、ロベルト・フィルミーノ（ブラジル）やリヤド・マフレズ（アルジェリア）といった世界的名手が在籍するが、ここまでの勝利を自信に最高の結果を手にしてくれるはずだ。