今季J初視察のハリル監督、国内組の状態に不満 「誰もトップコンディションではない」

「欧州にもコンディションの整わない選手が…」

 そして、ハリル監督が最も視察を熱望していた清武の負傷欠場を、目的が果たせなかったとばかりに落胆の言葉で表現した。

「清武のプレーは長いこと見ていない。今日、見られずに残念だ。彼のプレーを最後に見たのは、もしかしたら代表チームでのプレーかもしれない。セビージャでは見られなかった。今日、確認をしたかった。ケガもあるということで、月曜日(6日)にコンタクトを取りたい。Jリーグの選手がまだコンディションが上がっておらず、ヨーロッパにもコンディションの整わない選手がいる。様々な方法を考えなくてはいけない」

 ACミランのFW本田圭佑、ドルトムントのMF香川真司、インテルのDF長友佑都といった面々は、それぞれのクラブで出場機会をまともに得られていない。そうした選手たちを念頭においている模様だが、国内組から代役を見つけることの難しさも吐露した。

 ワールドカップ・アジア最終予選の戦いは、今月23日の敵地UAE戦で後半戦の5試合がスタートする。28日のホームでのタイ戦と合わせた2試合で、どのようなメンバー選考を行うべきか。指揮官の胸中は苦悩に満ちているようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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