韓国は6月シリーズに2連勝

　韓国代表は6月シリーズで北中米ワールドカップ（W杯）アジア2次予選2連勝を飾り、20日発表予定のFIFAランキングでアジア3位を確定させたという。韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」が伝えた。

　韓国はカタールで開催されたアジアカップでベスト4敗退となり、FWソン・フンミンとMFイ・ガンインの乱闘騒動もあって今年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任。3月シリーズは五輪代表チームを率いるファン・ソンホン監督が暫定的に指揮を執り、5月にキム・ドフン氏が暫定監督の座に就いた。

　4月に発表されたFIFAランキングでは、日本が18位（1621.88ポイント）、イランが20位（1613.96ポイント）、韓国が23位（1563.99ポイント）、オーストラリアが24位（1563.93ポイント）。韓国としてはW杯アジア3次予選を優位に進めるうえで、“アジア3位”をキープして第1ポットに入る必要があると母国メディアが伝えていた。

　6月6日に敵地で行われた北中米W杯アジア2次予選第5節シンガポール戦では、MFイ・ガンインとFWソン・フンミンが2ゴールを挙げたほか、FWチュ・ミンギュ、MFペ・ジュノ、FWファン・ヒチャンも得点を決めて7-0で快勝。勝ち点を13に伸ばし、3次予選の切符を掴んだ。続くホームに戻っての第6節でも中国を1-0で下し、5勝1分で2次予選の戦いを終えた。

　韓国のスポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」は、「韓国、オーストラリアとわずか1.58ポイント差で第1ポット確定！　W杯3次予選がもっと楽になった」と見出しを打って取り上げている。

「韓国は北中米W杯アジア3次予選で比較的容易な相手と対戦することになった。オーストラリアをかろうじてかわして、第1ポット入りを決めた。FIFAランキングを毎日算定する『フットボールランキング』は6月12日、韓国がオーストラリアを抑えて22位の座を守ると明らかにした。韓国は1572.87ポイントでオーストラリア（1571.29ポイント）をわずか1.58ポイント差で引き離している。現在のルール上、W杯アジア3次予選のポットはFIFAランキング順に割り当てられる。『フットボールランキング』の発表によると、韓国は22位で、日本（17位）、イラン（20位）に続き、アジア全体3位で第1ポットが確定する。同じポートに属する国は同グループに割り当てられない」

　記事では、大韓サッカー協会の関係者も「昨日の試合結果で韓国はFIFAランキングでアジア3位を確定した。W杯予選のポット配分はFIFAランキング順に決定される。3次予選の組み合わせ抽選会は27日、マレーシアで行われる予定だと明らかにした」という。

　韓国としては日本、イランとの対戦を回避できることをポジティブに捉えているようだ。