稀代の戦術家ビエルサ氏がリール新監督に就任 クラブも声明「私たちの抱く野心に必要な存在」

近年はお騒がせ行動が目立ったビエルサ氏、リール新会長の肝いりで新監督に

 サッカー界で稀代の戦術家として知られるマルセロ・ビエルサ氏が、来季からフランス1部リールの新監督として就任することが決まった。19日にクラブ公式サイトで発表された。

 アルゼンチン代表やチリ代表を率いたビエルサ氏は、各試合や試合中に変幻自在のシステム変更を行う戦術家として知られる。過去には「サッカーの戦術は28種類に分類できる」という言葉を残している。

 しかし、「エル・ロコ(変人)」のニックネームが示すように、近年はお騒がせ行動が続いていた。2015-16シーズンはフランスの強豪マルセイユの監督に就任するも、クラブ幹部と対立してリーグ戦わずか1試合の指揮で辞任。今季はイタリアの強豪ラツィオの監督に就任することが発表されたが、わずか2日後に辞任という衝撃的な事態を引き起こしていた。

 クラブは公式サイト上でビエルサ氏の就任について「世界で最も高名で影響力のある指導者の1人。私たちの抱く野心に必要な存在で大きな満足をしている。プロジェクトと将来の勝利を構築するための経験、厳格さとプロフェッショナリズム、サッカー哲学の全てにおいて最高の人材だ」と声明を発している。

 リールは先月、F1のロータスチーム前会長のジェラード・ロペス氏がクラブ株式95%を取得して新オーナーとなっていた。現在降格圏から勝ち点4差の14位と大苦戦中のリールだが、新オーナーによる改革の第一歩が踏み出された模様だ。新会長の肝いりで就任するビエルサ氏は、リールで革命を起こすことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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