37歳GK西川周作が先輩から学んだ“怪我をしない秘訣” 最年少でJ1通算600試合達成の裏側

J1通算600試合出場を達成した西川周作【写真:徳原隆元】
J1通算600試合出場を達成した西川周作【写真:徳原隆元】

横浜FM戦に出場し記録達成、過去の阿部氏から学んだ“身体のケア”

 浦和レッズは5月6日のJ1リーグ第12節で横浜F・マリノスをホームに迎え撃ち2-1の勝利を収めた。GK西川周作は史上3人目となる、J1通算600試合達成のメモリアルマッチになったなか、大きな怪我をしない身体のケアを元日本代表MF阿部勇樹氏に学んだと話した。

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 浦和は特に前半は西川の仕事がほとんどないような良い内容の試合を展開。時にあったマリノスの攻撃でも、クロスをキャッチするなど好プレーを見せた。後半21分には西川までボールが下がってきたところからのビルドアップで再び前進し、MF伊藤敦樹のゴールにもつながった。連戦のなか、さらに中2日のゲームでラスト20分ほどは苦しい状況になり1失点こそ喫したものの、リードを守り切っての勝利で記録に花を添えた。

 西川は大分トリニータユースから昇格した1年目の2005年にデビュー。10年にサンフレッチェ広島に移籍し、14年から浦和でプレーしている。浦和で11シーズン目となる今季だが「浦和レッズのゴールを守り続けるのは、いい緊張感で1試合も気の抜けたプレーはできないと思う。それによって成長できていると思う。声も、見られているという意識もあって、多少の痛いところがあっても試合中は痛くなくなる。力を与えてもらっている。今日も4万人を超える方が来てくれた。5万人、満員となるように結果を残していきたい」と、その思いを言葉にした。

 怪我の少ない西川は大きな負傷離脱をすることなくプロ20年目での達成になった。それについて「筋肉系の怪我を記憶にないくらいしていないのは、水分量に気を付けている。そこが低下してしまうと、筋肉に疲労がたまって危険な状況になってしまうというのを、浦和レッズのレジェンドである阿部選手から学んだ。一緒にやらせてもらって、ケアに時間を使う量も人よりもすごかったし、自分で危ないと思った時はトレーナーに身体を触ってもらって確かめることもしてきた。僕に携わってくれる方たちのおかげだと思う」と話した。

 現在ユースチームのコーチを務める阿部氏は、14年に西川が加入した時から引退した21年までチームメートとしてプレーした。阿部氏も海外移籍を挟みながら、J1通算590試合に出場してきた選手であり、ナイトゲームの後にもクラブのトレーニング施設で交代浴を行ってから帰宅するなど身体のケアに万全を期すことで知られた。そうした先輩から学んだ姿勢は、この記録達成に大きな力になったのだろう。

 浦和では22年にジョアン・ミレッGKコーチが就任し、理論的にGKとしてのプレーを整理しながらベテランになってから大きな進化も見せている。歴代最多はガンバ大阪などでプレーした元日本代表MF遠藤保仁氏の672試合、歴代2位でGKとしての最多は名古屋グランパスなどでプレーした同GK楢﨑正剛氏の631試合となっているが、数字の上では今季終了時点で626試合まで記録を伸ばすことも可能だ。

 数字そのものは通過点と話す西川だが、「チームにたくさんの勝利や目に見える結果を常に出し続けたいし、タイトルを常に楽しみにしているサポーターにその責任をもらっているので、しっかりやらないといけない。記録よりも皆さんの頭の中で記憶に残るようなプレーヤーでありたい。それは、優勝してなのか、ちょっと特徴のあるキーパーだなとか、何かしらいいイメージで残りたいと思う」と、今後に向けての思いも話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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