リバプールの失速要因「周りに3人選手がいた」 2失点に出た共通点を元Jリーガー指摘
前後半の失点はともにマークの浮いた瞬間が原因
イングランド1部リバプールは4月27日、プレミアリーグ第35節でウェストハムと対戦し2-2で手痛いドローに終わった。日本代表MF遠藤航もスタメンで後半34分までプレーしたなか、失点シーンはマークが緩くなった隙から生まれてしまった。
前半30分には相手のカウンターをファウルで阻止する場面でイエローカードを受けた遠藤。アンカーとして相手の攻撃の芽を摘むなか、コーナーキックから同43分に失点する。それでもリバプールは後半3分にDFアンドリュー・ロバートソンの得点、同20分にオウンゴールで勝ち越しに成功した。
2-1で迎えた後半32分、右サイドを攻め込んだウェストハムはイングランド代表FWジャロッド・ボーウェンがボールを受け、その外側をDFブラディミール・コーファルが回る。この動きでリバプール守備陣に一瞬迷いが生じたなか、ボーウェンのクロスからFWマイケル・アントニオに頭で決められ同点にされた。
試合を放映する「ABEMA(アベマ)」で解説を務めた元Jリーガーの林陵平氏はこのシーンで「周りに3人(リバプールの)選手がいた」と指摘する。元々ボーウェンに対応していたロバートソン、最終ラインのDFフィジル・ファン・ダイク、中盤のスペースを埋めていた遠藤らがいた状況。「アプローチがはっきりしなかった」と、失点につながった原因を挙げていた。
リバプールは前半の失点も、守備の隙を突かれたニアへのボールからだった。マークのはっきりしない場面で2つの失点を重ねたチーム状況には、より深刻な原因がありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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