柴崎が移籍したテネリフェとは? 8季ぶりの1部昇格へ現在6位、チームが抱える最大の課題は…

失点数はリーグ3位タイと安定も、23試合24ゴールと得点力不足が深刻

 鹿島アントラーズのMF柴崎岳が現地時間31日、冬の移籍期限の最終日にスペイン2部テネリフェに移籍することが決定した。来季の1部昇格を争うチームは、昨年のリオデジャネイロ五輪で活躍したストライカーなどが所属する陣容となっている。

 テネリフェは柴崎の移籍先候補だったリーガ1部ラス・パルマスと同じ、カナリア諸島のクラブ。大西洋上に浮かぶ7つの島からなるスペイン領の自治州で、地理的にはアフリカ大陸の北西沿岸に近く、スペイン本土からは遠く離れている。

 本拠地はテネリフェ島にあるエリオドロ・ロドリゲス・ロペスで、約2万4000人を収容。1912年創設のクラブは1990年代にはリーガ1部の常連チームだったものの、2000年代以降は01-02、09-10の2シーズンを1部で過ごしたのみで、2部以下のカテゴリーでの戦いを強いられている。しかし今季は、22チームで争われる2部リーグで勝ち点34の6位(第23節終了時点)につけており、3位から6位までが進出できる昇格プレーオフ圏内につけている。

 失点数こそリーグで3番目に少ない20失点と安定感を示しているものの、得点は24ゴールでリーグ12位タイと攻撃面に課題を抱えている。チーム内得点王はセネガル人MFアマスの5点で、昨年のリオデジャネイロ五輪で3得点を挙げてホンジュラス代表を4位に導いたFWアントニー・ロサノもここまで3ゴールと振るわない。柴崎には得点力不足に陥るチームの攻撃を、活性化させる役割が求められそうだ。

 

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