前代未聞の平壌開催“直前中止”、代替案5パターンとは? 中東や日本で連戦の可能性も

アウェー戦はどうなる?【写真:徳原隆元】
アウェー戦はどうなる?【写真:徳原隆元】

平壌での開催はなくなった

 今回の平壌開催決定においては、3月2日にAFCが現地入りし、試合会場として予定されている金日成競技場の状態などを確認。視察したうえで、3月11日に開催地が平壌に正式決定していた。

 しかし21日の北朝鮮後、JFA田嶋会長は「今朝、突然AFC(アジアサッカー連盟)に対してDPRコリアから平壌での開催が難しいとレターで来た。それを受けたAFCは、(マレーシア時間の)3時までに対抗案としてニュートラルベニューがどこかなど全部をセッティングしてDPRコリアの責任の下にやりなさい、と」と、AFC側からJFAへ平壌開催が不可能になったと通達があったことを明言。また、「日本でできないかと聞かれたが、今の今に聞かれてできるとは申し上げられないというのと、少なくとも2、3日かかるとすれば、明日は金曜日で試合は来週の火曜日。それは難しいと話し、ご理解していただいた。FIFAからのジャッジメントを待つしかない」と、代替案は不透明で、日本代表の北朝鮮への出発も中止になった。

 そのなかで考えられるのは5パターン。

①→中東(サウジアラビアなど)開催
 2月にパリ五輪最終予選に臨んだなでしこジャパンも直前で開催地が変更に。試合の3日前にサウジアラビア・ジッダでの開催が正式に決定した。2034年にW杯を開催する見通しであるサウジアラビアは多くの中立地開催を受け入れており、候補には挙がる。

②→中国開催
 北朝鮮代表は22日までしか日本に滞在できず。日本も平壌入りする直前は北京で合宿予定だったため、可能性はある。

③→日本での連戦
 田嶋会長は北朝鮮側から打診があったことを明かした。先述したとおり、北朝鮮代表の滞在期間は22日までのため、「滞在許可を伸ばしてくれというようなことを明日からやったとしても、そんな簡単にすぐに出るものではないと理解してもらった」と会長も話している。日本での連戦は「難しい。時間がかかる」とAFCに回答予定だが、仮に決定した場合は再入国の手続きなども取らなければならない。

④→不戦勝
 直前の変更だったため、試合の開催が難しく、またW杯予選のスケジュールは詰まっていて延期が叶わなかった場合。

⑤→延期
 6月には2次予選、残りの2試合が予定されており、最終予選は9月からスタート。国際Aマッチウィークにねじ込むことはやはり厳しく可能性は低い。

 どのパターンになっても森保ジャパンにとっては異例の対応が強いられる。不透明なことばかりでチームも予想ができないが、こうい

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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