準決勝は2戦合計スコア3-1で横浜FMが勝利

　AFCチャンピオンズリーグ（ACL）準々決勝第2戦が3月13日に行われた。Jリーグ勢で唯一勝ち残っていた横浜F・マリノスは、ホームの横浜国際総合競技場で山東泰山（中国）を1-0で下し、2戦合計スコア3-1でクラブ初となるベスト4進出を決めた。それぞれ中国勢、日本勢で唯一の勝ち残りチームであり、両国ファンの期待や注目度も高い試合だった。

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　中国勢で唯一勝ち上がりの山東泰山は、第1戦ホームで1-2と敗れて苦しい状況だったが、決勝トーナメント1回戦でも川崎フロンターレに第1戦黒星から劇的な逆転勝利を挙げたこともあり、今回も再度の逆転勝ちを期待されていた。

　この試合、第1戦を負傷欠場したエースのブラジル人FWクリザンがスタメンに復帰。そして後半立ち上がりには横浜FMのDF永戸勝也が退場して数的優位になった。しかし、多くのチャンスを生かせず、逆に後半30分に横浜FMのFWアンデルソン・ロペスに決勝点を許してしまった。

　この結果に対し、多くの中国人ファンや関係者は敗れたとはいえ満足の様子。著名なジャーナリストの苗原（ミャオ・ユアン）氏は、「山東の成績は事前の予想以上。グループリーグで韓国のチーム（仁川ユナイテッド）に2連勝し、決勝トーナメントでも日本のチームを破った。ここまでやれるとは」と山東の成績に驚きの声を上げた。

　一方で豊臻（フェン・ジェン）氏は、「ACLでベスト8は容易ではない。一方で横浜F・マリノスに4連敗したのはいただけない。横浜F・マリノスも粗いチームだったが、山東はもっと雑だった」と、グループリーグ、決勝トーナメントを合わせた計4連戦で山東が横浜FMに4戦全敗だったことに対しては、屈辱を感じている様子だった。