森保ジャパン、三笘薫不在の「左サイド候補3選」 タフな北朝鮮戦で期待の決定力とスタミナ【コラム】
三笘は今季中の復帰が難しいとされている
森保一監督率いる日本代表は3月14日にホーム&アウェーで開催される北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮戦のメンバーを発表する。1月中旬から2月にかけて行われたアジアカップでは無念のベスト8止まりに終わった森保ジャパン。再び負けられない戦いがスタートするなかで、エースのMF三笘薫を負傷で欠くこととなる。MF中村敬斗をはじめとした“左サイド候補”3人ピックアップする。
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三笘はアジアカップから復帰後、プレミアリーグの第24節トッテナム戦(1-2)、第25節シェフィールド・ユナイテッド戦(5-0)に連続で出場。しかし、現地時間2月24日の第26節エバートン戦(1-1)でメンバー外となると、ロベルト・デ・ゼルビ監督が会見で「シーズン終了まで欠場することになると思う。(復帰には)2、3か月かかる」と負傷の状態を明かした。
3月に行われる北朝鮮との2連戦は欠場が確実となっているなかで、左サイド候補を見ていく。
■中村敬斗(スタッド・ランス)
昨年3月に初招集されてから1年。デビューから国際Aマッチ8戦6発と驚異の決定力はすでに日本代表にとって欠かせない存在となっている。三笘とは違うタイプで縦への推進力を誇り、正確無比のシュートで得点につなげる。カットインから左45度の“敬斗ゾーン”で放つ一撃は強烈で、北朝鮮ゴールを脅かすことになるだろう。また、中村は短時間の出場時間でも決定機まで持っていく力がある。先発に限らず、スーパーサブとしても期待できるのが森保ジャパンの武器だ。
■前田大然(セルティック)
直近3月10日に行われたスコティッシュ・カップ準々決勝でハットトリックを達成するなど好調を維持。持ち味のスピードは言わずもがな、無尽蔵のスタミナでかけ続ける前線からのプレスで攻守のリズムを生み出せる。北朝鮮との2連戦はタフな戦いが予想されるなかで、縦横無尽にピッチを駆け抜ける前田の存在は欠かせない。
■相馬勇紀(カーザ・ピア)
3月9日に行われたリーグ第25節CFエストレラ戦で今季2ゴール目をマーク。チームでは左右どちらのサイドも務めており、ウイングバックもこなせるポリバレントさを森保監督も買っている。昨年11月のW杯アジア2次予選初戦のミャンマー戦では先発起用されたものの、今一つアピールにつながらなかった。今年6月の2次予選でも三笘は招集外となる可能性もあり、ここで相馬を再招集し、連係を深めたいところだ。
また、MF伊東純也の招集も不透明となっているが、伊東がメンバーに入った場合は、左サイドの起用ができる。昨年11月のシリア戦やアジアカップのイラク戦で見せたように、MF久保建英を右、MF南野拓実をトップ下での“共存”も可能。アタッカー陣をはじめ、主力はアジアカップ後も過密日程が強いられており、長時間の移動による疲労も懸念される。ポジションを入れ替えながらの総力戦で北朝鮮との連戦を勝利で終えたいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)