キム・ミンジェがドーピング検査後に部屋を整理整頓

　韓国代表は、2月2日に行われたアジアカップ準々決勝でオーストラリアを延長戦の末に2-1で破り、ベスト4進出を決めた。試合後、韓国ファンがスタジアムでゴミ拾いする様子が注目を集めたが、DFキム・ミンジェもスタジアム内の施設で清掃活動をしていたと韓国紙「ハンギョレ」が伝えている。

　試合はオーストラリアが前半42分、FWクレイグ・グッドウィンの強烈ボレーで先制する。終盤まで反撃を続けた韓国は、後半アディショナルタイムにFWソン・フンミンがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これをFWファン・ヒチャンが蹴り込んで1-1に追い付き、そのまま延長戦へもつれ込んだ。延長前半14分には韓国が左45度付近でフリーキックを得ると、ソン・フンミンが見事な一撃を叩き込んで勝ち越し、そのまま韓国が2-1の逆転勝利を収めた。

　激闘後、スタジアムではゴミ拾いする韓国ファンの様子が見られた。地元カタールのテレビ局「Al Kass TV」では「オーストラリアとの試合終了後に、アル・ジャヌーブ・スタジアムのスタンドを清掃する韓国ファン」と映像を公開。試合後のゴミ拾いや清掃と言えば、ワールドカップ（W杯）などの主要大会で日本人サポーターが度々脚光を浴びてきた。日本サポーターがスタジアムで見せる行いはお手本として世界中で報じられ、「日本文化を尊敬する」「日本人は凄い」と称賛されるなか、他国のファンに波及する形となった。

　そのなかで、韓国紙「ハンギョレ」は「準々決勝で韓国代表のセンターバックとして活躍したキム・ミンジェも、ピッチ外で掃除する姿で話題になった」と取り上げている。

「オーストラリア戦後、イ・ガンインとキム・ミンジェはドーピング検査対象者に指名されたが、検査が終わったあと、検査室に散らばっていたタオルやスナック菓子、ペットボトルなどを片付けて話題になったのだ」

　記事によれば、韓国のチーム関係者はキム・ミンジェに「ロッカールームを掃除してくれる方々がいるから、早くシャワーを浴びて食事に行こう」と言ったが、キム・ミンジェは「ずっと掃除をしていた」という。

「チーム関係者によれば、キム・ミンジェは『韓国人たちが食べたものを片付けもせずに去ったと言うこともできる。少しでも片付けて行こう』と言っていたそうだ」

　キム・ミンジェの行動は韓国メディアでも注目され、称賛を浴びているようだ。